テレダイン・レクロイ、テストソフトウェアを発表:次世代車載イーサネット規格に対応
テレダイン・レクロイは、次世代車載イーサネット規格「MultiGBase-T1(IEEE 802.3ch)」に対応した自動コンプライアンステスト・ソフトウェア「QPHY-MultiGBase-T1」を発表した。
コンプライアンステスト、従来と同じ手順で操作可能
テレダイン・レクロイは2022年5月、次世代車載イーサネット規格「MultiGBase-T1(IEEE 802.3ch)」に対応した自動コンプライアンステスト・ソフトウェア「QPHY-MultiGBase-T1」を発表した。
テレダイン・レクロイはこれまで、「BroadR-Reach」に対応した自動コンプライアンステスト・ソフトウェア「QPHY-BroadR-Reach」などを、業界に先駆け提供してきた。新製品も、これまでと同じフレームワーク「QualiPHY」をベースとしており、同様の操作手順で、高い精度のテストを行うことができるという。テスト中の波形データは保存される。このため、テスト不合格時にはさらなる波形解析を行い、不良の原因を究明するためのデバッグ機能にも対応している。
MultiGBase-T1における転送速度は、2.5Gビット/秒、5Gビット/秒、10Gビット/秒の3種類をサポートしている。これらに対応するオシロスコープとしては、2.5Gビット/秒だと「WavePro404HD」、5Gビット/秒だと「WavePro604HD」、10Gビット/秒だと「WaveMaster813Zi-B」を、それぞれ推奨している。なお、これらのオシロスコープには、別途「SDA IIIシリアルデータ解析ソフトウェア」をインストールしておく必要があるという。
テストフィクスチャは、転送速度が2.5Gビット/秒または5Gビット/秒であれば、「TF-AUTO-ENET」を利用することができる。10Gビット/秒については、サードパーティーの製品を推奨している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- テレダイン・レクロイ、1GHzプローブなどを発売
テレダイン・レクロイは、帯域幅が1GHzの高電圧光アイソレーションプローブ「DL-ISO」と「パワーデバイステスト用ソフトウェア」を発売する。これらを12ビット分解能オシロスコープと組み合わせることで、GaN(窒化ガリウム)/SiC(炭化ケイ素)半導体の特性を、高い精度で評価することが可能となる。 - テレダイン・レクロイ、USB PD3.1対応テスト装置
テレダイン・レクロイは、USB Power Delivery(USB PD)3.1対応のプロトコルアナライザー/エクセサイザー「Voyager M310e」を発表した。 - 低静電容量、狭公差の車載イーサネット向け高ESD耐量バリスタ
TDKは2022年3月22日、小型、低静電容量および狭公差の車載イーサネット向け高ESD(静電気放電)耐量チップバリスタ「AVRH10C101KT4R7YA8」を開発したと発表した。ESD耐量は2万5000Vの高耐圧で、静電容量範囲は4.7±0.57pFという狭公差を実現。OPEN Allianceの、車載イーサネット100BASE-T1向けESD保護部品の規格に準拠している。 - MIPI A-PHYやASA向けテストソフトウェアを発表
キーサイト・テクノロジーは、車載向け高速インタフェース(SerDes)である、「MIPI A-PHY」や「Automotive SerDes Alliance(ASA)」規格に準拠した物理層の設計検証を行うためのソフトウェア「トランスミッター/チャネル・テストアプリケーション」および、「テスト用アダプター」を発表した。