Li電池用の超小型マルチファンクション充電IC:ワイヤレス給電対応や充電モニターなど多機能(1/2 ページ)
トレックス・セミコンダクターは2022年5月27日、充放電制御機能に加え、充電/電池電圧モニター、ワイヤレス給電対応などさまざまな機能を搭載したリチウムイオン電池用小型充電IC「XC6810シリーズ」を発表した。同日より発売しており、小型化が進むウェアラブル機器やIoTセンサー向けなどをターゲットに「数年後には年間50万個の販売を目指す」としている。
トレックス・セミコンダクターは2022年5月27日、充放電制御機能に加え、充電/電池電圧モニター、ワイヤレス給電対応などさまざまな機能を搭載したリチウムイオン電池用小型充電IC「XC6810シリーズ」を発表した。同日より発売しており、小型化が進むウェアラブル機器やIoT(モノのインターネット)センサー向けなどをターゲットに「数年後には年間50万個の販売を目指す」としている。
マルチファンクションを小型パッケージに搭載
XC6810シリーズは、ウェアラブル/ヒアラブル機器やIoTセンサー、その他エナジーハーベスト給電の各種機器、スマートカードなどに向けた充電IC。小型リチウムイオン電池に適した充放電制御といった基本的な機能の他、ワイヤレス給電対応をはじめとしたさまざまな機能を1.17×1.57×0.33mmの小型パッケージに搭載したのが特長だ。仮に搭載機能を別々のICで用意した場合、サイズは「少なくとも5倍になるだろう」という。
XC6810シリーズの搭載機能は大きく3つに分かれる(下図)
まず1つ目が、充電制御/保護機能だ。充電制御については、充電電流は50mAh程度までの小型リチウムイオン電池に適した1〜25mAに対応するとともに、充電電圧は3.8〜4.4Vと広い範囲から選択可能にしており、「4.1V程度の低電圧充電による長寿命化や、3.8Vでの全固体電池への対応も想定している」(同社)という。
今回、XC6810シリーズでは、さらに過放電保護や出力端子ショート保護、入力端子の電流制限といった保護機能のほか、シャットダウン機能も追加で搭載した。
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