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ソニー、イメージセンサーのデモを公開(車載用):LiDAR用SPADから5.4MPのCISまで(1/2 ページ)
ソニーセミコンダクタソリューションズは2022年6月17日、同社の厚木テクノロジーセンター(神奈川県厚木市)にてメディア向けイベントを開催し、同社が手掛ける各種センサーのデモを報道機関向けに公開した。ここでは、車載に向けたデモを紹介する。
ソニーセミコンダクタソリューションズは2022年6月17日、同社の厚木テクノロジーセンター(神奈川県厚木市)にてメディア向けイベントを開催し、同社が手掛ける各種センサーのデモを報道機関向けに公開した。ここでは、車載に向けたデモを紹介する。
540万画素の車載用CMOSイメージセンサー
LEDフリッカーの抑制やハイダイナミックレンジを両立した、540万画素のCMOSイメージセンサー(CIS)「IMX490」のデモ。街中の様子を再現したジオラマがあり、そのジオラマをカメラで撮影してモニターに表示し、イメージセンサーの評価や比較ができるようになっている。ジオラマの奥にはスクリーンがあり、夕日や月明かりなどを表現できるようになっている。なお、IMX490は現在、量産中。
左=ジオラマで、夕日の強烈な太陽光を再現している様子/中央=従来のCMOSイメージセンサー(200万画素台)では、白飛びしてしまう/右=IMX490は、白飛びすることなく、空を撮影できている[クリックで拡大]
従来のCMOSイメージセンサー搭載のカメラで撮影している方は、LEDフリッカーが抑制されていないことが分かる
車載インキャビン用センシング
ToF(Time of Flight)方式距離画像センサーのデモ。センサーで取得した距離情報をプロットし3次元画像を表示できる。そこから、人体の関節情報(骨格情報)も得られる。カーナビゲーションシステムやオーディオ機器のジェスチャーコントロールや、運転者/同乗者のモニタリングなどのアプリケーションを想定している。ジェスチャーコントロールの用途では既に実用化されていて、量産車に搭載されている。ドライバーモニタリングについては、実用化はされていない。
左=デモの様子。写真赤枠に、センサーが搭載されている。近赤外光を対象物に照射し、反射時間から距離を測定する/中央=距離情報から3次元画像を生成し、骨格情報も得ることができる。なお、このような3次元画像や骨格情報へ変換するソフトウェアも、ソニーが手掛けている/右=ジェスチャーも、クリアに表現できている[クリックで拡大]
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