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Intel、無償のRISC-V開発支援プログラムを始動Intel Pathfinder for RISC-V(1/2 ページ)

Intelは、RISC-Vコアの幅広い採用を支持する上で重要な意味を持つ新たな一歩を踏み出した。より具体的には、IP(Intellectual Property)プロバイダーの他、オペレーティングシステムやツールチェーン、ソフトウェア関連のパートナーから成るエコシステムと共に、新たな製品開発を支援するために一元化された統合開発環境(IDE)「Intel Pathfinder for RISC-V」を立ち上げた。

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 Intelは、RISC-Vコアの幅広い採用を支持する上で重要な意味を持つ新たな一歩を踏み出した。より具体的には、IP(Intellectual Property)プロバイダーの他、オペレーティングシステムやツールチェーン、ソフトウェア関連のパートナーから成るエコシステムと共に、新たな製品開発を支援するために一元化された統合開発環境(IDE)「Intel Pathfinder for RISC-V」を立ち上げた。

 Intelの新たなプラットフォームであるPathfinderには次のような前提がある。すなわち、SoC(System on Chip)設計やシステムソフトウェア開発を手掛ける企業が、パートナーエコシステムのさまざまなRISC-VコアやIPを用いて独自製品を生み出し、FPGAやシミュレータープラットフォームでインスタンス化、一元化されたIDE内で業界をリードするオペレーティングシステムやツールチェーンを運用できることだ。

 それにより、異なるIPの組み合わせを単一の環境でより容易かつ迅速に組み立てたり、テストしたりできるようになる。そうした状況においても、堅ろうなソフトウェアや業界標準のツールチェーンによってサポートされるため、幅広い範囲にわたる顧客に向けてシームレスなスケーリングを提供することが可能になる。


IntelのRISC-V Ventures担当ゼネラルマネジャーを務めるVijay Krishnan氏

 IntelのRISC-V Ventures担当ゼネラルマネジャーを務めるVijay Krishnan氏は、embedded.comとのインタビューで、「開発者はついにユーザーがダウンロードして使える製品を手にした。Intel Pathfinder for RISC-Vは、RISC-Vの採用を加速させ、オープンソースと標準ベースのビジョンを中心にエコシステムを活性化させるという、われわれが目下進めているコミットメントそのものだ。最初のバージョンは、RISC-Vの使用が大幅に増えるよう促すものになる。ユーザーはRISC-Vをソフトウェア製品として利用でき、ハードウェアは不要になる。同バージョンは、ソフトウェアエミュレーターで作動するジェネリックのRISC-Vコアをベースにしている。なお、パワーユーザーはFPGAのスターターボードを449米ドルで購入でき、特定のRISC-Vコアのインスタンスを作成することができる」と述べた。

 Intel Pathfinderは、まず「Starter Edition」と「Professional Edition」という2つのバージョンで展開される。上記でKrishnan氏が言及したStarter Editionは、主に個人の趣味や大学/研究コミュニティーに向けたもので、無料でダウンロードできる。Professional Editionにはエコシステムからの幅広いサポートが含まれており、RISC-Vをベースとした商用チップやソフトウェアに携わる組織をターゲットにしている。Professional Editionは顧客のニーズや潜在的な製品の能力に基づき用意されるものだという。


IIntel Pathfinderは、まず「Starter Edition」と「Professional Edition」という2つのバージョンで展開される[クリックで拡大] 出所:Intel

 Krishnan氏はProfessional Editionについて、「1年かけて開発に取り組んできた。現在では全てのエコシステムパートナー企業が、彼らのコアを当社のエコシステムに導入することに合意している。従って、エコシステムに属す企業が販売ならびにライセンシングのコストを管理する中で、営利企業はIntel Pathfinder for RISC-V無料で利用することができる」と述べた。

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