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ams OSRAM、光出力100mWのUV-C LEDを発表:電力変換効率は平均5.7%
ams OSRAMは、高い殺菌効果と電力変換効率を実現したUV-C LED「OSLON UV 6060」を発表した。殺菌機能を必要とするエアコンや洗濯機などに組み込むことで、クリーンな環境を実現できるという。
小型パッケージでエアコンや洗濯機、水栓などへも容易に実装
ams OSRAMは2022年9月、高い殺菌効果と電力変換効率を実現したUV-C LED「OSLON UV 6060」を発表した。殺菌機能を必要とするエアコンや洗濯機などに組み込むことで、クリーンな環境を実現できるという。
OSLON UV 6060は、発光波長が265nmで、単一のダイ光源より100mWという極めて強い光を出力することができる。しかも、社内テストの結果ではあるが、電力変換効率は平均5.7%を達成しているという。
波長域200〜280nmの光は、細菌やウイルスに対して強い殺菌力があることは、以前から知られている。このため、殺菌用途にUV-Cランプが用いられてきたが、そのほとんどは「水銀ランプ」であった。ただ、水銀ランプは形状が大きく、波長域も限られるため、用途を拡大するには課題もあったという。
OSLON UV 6060は、AIGaN(窒化アルミニウムガリウム)ベースのLEDで、高出力バージョンは電流250mAにおいて平均100mWの光出力を実現した。また、LED実装時の占有面積は6×6mmと小さい。このため、エアコンや水回り機器など、取り付け位置が限られている機器でも、容易に実装することが可能になった。
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