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産業用LiDARに向けた端面発光パルスレーザー:ams OSRAMが開発
ams OSRAMは、産業用LiDARに向けて、発光幅が狭い端面発光パルスレーザー「SPL TL90AT03」を開発したと発表した。
発光幅が狭く、高い効率と性能を実現
ams OSRAMは2021年12月、産業用LiDARに向けて、発光幅が狭い端面発光パルスレーザー「SPL TL90AT03」を開発したと発表した。
SPL TL90AT03は、パルス幅が5〜100ナノ秒の短いレーザーパルス向けに開発した。波長は905nmで20Aの順方向電流により、110μmの開口部から65Wの光出力を得ることができる。効率は約34%に相当するという。パッケージは堅固なTO56 CANタイプで供給する。
発光幅が極めて狭いために、コンパクトな光学系を用いることができ、システム全体を小型化できるのも特長の1つである。新製品は、産業オートメーションや測量、視認性が低い場所での交通監視といった用途に提案していく。
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