最大41%の性能向上、第13世代Coreプロセッサの中身:Intel日本法人が説明(1/3 ページ)
Intelが2022年9月27〜28日(米国時間)、自社イベント「Intel Innovation 2022」を開催したのに合わせ、同社の日本法人インテルは同月28日、記者説明会を実施。デスクトップPC向け第13世代「Core」プロセッサファミリー(開発コード名:Raptor Lake)の詳細などを語った。
Intelが2022年9月27〜28日(米国時間)、自社イベント「Intel Innovation 2022」を開催したのに合わせ、同社の日本法人インテルは同月28日、記者説明会を実施。デスクトップPC向け第13世代「Core」プロセッサファミリー(開発コード名:Raptor Lake)の詳細などを語った。
シングルスレッドで最大15%、マルチスレッドで最大41%の性能向上
Intelが「Intel Innovation 2022」において発表したデスクトップ向け第13世代Coreプロセッサは、第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)同様にPコア(高性能コア)とEコア(高効率コア)を組み合わせるハイブリッドアーキテクチャを採用。動作周波数5.8GHzを実現するPコア、Alder Lakeから最大2倍になったEコア、L2キャッシュの拡大(Pコアは1基当たり2Mバイト、Eコアは1クラスタ[4基]当たり4Mバイト)などによって、Alder Lakeに比べシングルスレッドで最大15%、マルチスレッドで最大41%の性能向上を実現した点が大きな特長だ。
下図は、Raptor Lakeの特長をまとめたものだ。Alder Lakeを踏襲したハイブリッドアーキテクチャを採用しているが、Pコアについては、キャッシュアーキテクチャの改良および動作周波数の向上など「かなり改良した」としており、名称も前世代の「Golden Cove」から「Raptor Cove」に更新されている。
Eコアは前世代から導入する「Gracemont」だが、その数が最大16コアと前世代から倍増。フラグシップモデルの「Core i9-13900K」は24コア(Pコア×8+Eコア×16)/32スレッドの製品になる。なお、製造プロセスはAlder Lake同様「Intel 7」ではあるが、「社内でもこれをIntel 7と呼び続けてよいのかという議論があるくらい、プロセス性能を改良している」と説明した。
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