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最大41%の性能向上、第13世代Coreプロセッサの中身Intel日本法人が説明(2/3 ページ)

Intelが2022年9月27〜28日(米国時間)、自社イベント「Intel Innovation 2022」を開催したのに合わせ、同社の日本法人インテルは同月28日、記者説明会を実施。デスクトップPC向け第13世代「Core」プロセッサファミリー(開発コード名:Raptor Lake)の詳細などを語った。

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Pコア改良やEコアの増強、性能向上の中身

 同社が「最速のパフォーマンスコア」とするPコアの性能についてより詳しく記載したのが下図だ。前述の通り、Intel 7プロセス技術を大幅にアップデートしたといい、「プロセスのチューニング、トランジスタの設計見直しのよって、特にチャネル移動度の大幅な向上を実現した」と説明。Alder Lakeと比較し、同じ動作電圧で200MHz高い動作周波数を実現し、同じ周波数を実現するのでは50mV低い動作電圧で対応可能になった。同コアは、クリティカルバスの改良で更新された設計により、最大600MHzの高速化を実現したともしている。

 さらに、L2キャッシュをコア当たり2Mバイトと増強した他、新しい動的プリフェッチアルゴリズムを導入。「マシンラーニング技術を導入することで、よりスマートなキャッシュの利用が可能になった」としている。


Pコアの性能について[クリックで拡大] 出所:インテル

 下図左はEコアの概要で、最大16コア(4コアクラスタ×4)かつクラスタ当たり4Mバイトのキャッシュ搭載などの拡張を行った他、高速化なども図っている。メモリのレイテンシ低減と帯域幅拡大の取り組みは下図右の通り。1つのチャネルに1DIMM時にはDDR5-5600、2DIMM時はDDR5-4400に対応する。またファブリックの高速化、LLC容量の拡大なども行っている。

左=Eコアの特長について/右=メモリのレイテンシ低減と帯域幅拡大について[クリックで拡大] 出所:インテル

 Raptor Lakeは以上のような改良を積み重ねたことで、「最高水準のパフォーマンス」を実現したとしている。また、ワット当たりのパフォーマンスについても、前世代の最上位製品であるCore i9-12900K(最大消費電力241W)とCore i9-13900K(最大消費電力253W)を比較した場合、12900Kが241Wで動作した場合と同じマルチスレッド性能を約25%に当たる65Wで発揮できるようになっている。同じ241Wの場合は37%、253Wであれば41%の性能向上が見込め、「ユーザーが求める性能および、電力レンジに合わせて使用できるプラットフォームになっている」と強調した。

左=Raptor Lakeのシングルスレッド/マルチスレッド性能について/右=ワット当たりのパフォーマンスに関する比較[クリックで拡大] 出所:インテル

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