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TSMCがアリゾナ工場投資を3倍強に、3nmノード製造へApple、AMD、NVIDIAが主要顧客(3/3 ページ)

TSMCは、AppleやAMDといった顧客のサポートを受け、米国アリゾナ州での2つの半導体施設に対する総投資額を3倍以上のおよそ400億米ドルに拡大した。2つ目の製造施設では、2026年に3nmノードでの製造が開始される予定だという。

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「今投資をやめれば、景気好転に備えられない」

 Hutcheson氏によると、TSMCはApple、NVIDIA、AMDといった最大顧客のサプライチェーンの安全性を確保するため、戦略的な投資を行う必要があるという。

 同氏は、「今投資をやめれば、景気好転に備えられない」と述べた。

 TSMCのアリゾナ拠点は、TSMCの直接雇用4500人を含め、約1万人の高報酬の技術職雇用が創出される見込みという。

 O'Donnell氏は、「TSMCは、世界中の政府が提示している補助金を考慮すると、生産拠点を台湾から移転することは理にかなっていると確信しているようだ。TSMCは地理的多様性の必要性を認識しており、Intelと同様、米国や欧州の主要国数カ国が提供する、半導体製造に対する補助金を利用したいと考えているようだ」と語った。

 TSMCは、「アリゾナ拠点では、敷地内に産業用水再生プラントを建設する計画段階であり、完成すれば、排水をほぼゼロにすることができる」と述べている。

 TSMC会長のMark Liu氏は、「アリゾナ拠点は、完成すれば米国で最も環境に配慮した半導体製造施設となる。われわれは、この場に導いてくれた継続的な協力関係に感謝すると同時に、米国のパートナーとともに、半導体イノベーションの拠点として機能できることをうれしく思う」と述べた。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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