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研究開発の全機能を岡山に、オムロンの電子部品戦略:開発リードタイム「従来の半分に」(4/5 ページ)
オムロンが電子部品事業の研究開発体制を刷新した。同社は全国6カ所にあった研究開発拠点を岡山事業所(岡山市中区)に集約。この研究開発体制刷新によって、「開発リードタイムを2分の1以下にする」としている。
開発リードタイムを2分の1以下に加速へ、新体制の詳細
そして3つ目のテーマが「Speed」だ。同社は2022年12月、それまで全国6カ所に点在していた電子部品事業の研究開発拠点を岡山事業所に結集。モノづくりの上流から全部門が参加して品質を作りこみ、開発のリードタイムを削減する「コンカレント開発」を実施している。
岡山事業所には商品設計者だけでなく、要素技術開発者、生産設備設計者、工法開発者など、商品開発に必要な総勢約300人が集結し研究開発を進めているという。江崎氏は、「社会の変化が激しい中、いかに早く新商品を市場にリリースできるかが企業の成長の大きなカギになっている。それを実現するのが岡山事業所だ」と強調。この体制によって、開発リードタイムを従来の2分の1以下にまで加速することを目指しているという。
また、この新体制によって、同社の放電制御や高周波制御および、感性制御(感覚をデジタル化し再現する技術)というオムロンが培ってきたコア技術と、モーター制御、微細加工などの各種技術を組み合わせ、独自の価値創造を実現していく方針だ。
さらに、この価値創造については、自社内のみではなく、同じビジョンを持つ顧客や共創パートナーと共に取り組んでいくという。説明会では、ウェザーニューズやフジテック、ユビ電との共創事例についても紹介していた。
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