ミネベアミツミが大幅減益、データセンター需要停滞で:売上高は1Qとして過去最高も(1/2 ページ)
ミネベアミツミは、2024年3月期(2023年度)第1四半期(4〜6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比16.5%増の2923億7000万円で、第1四半期としては過去最高となった。営業利益は同57.4%減の60億7900万円だった。通期業績予想は据え置く。
ミネベアミツミは2023年8月4日、2024年3月期(2023年度)第1四半期(4〜6月)の決算説明会を行った。売上高は前年同期比16.5%増の2923億7000万円で、第1四半期としては過去最高となった。営業利益は同57.4%減の60億7900万円だった。主にデータセンター需要が落ち込んだことで減益となったが、売上高、営業利益ともにおおむね期初予想通りの着地となった。
営業利益率は2.1%で、前年同期比3.6ポイント低下、前四半期比8.0ポイント低下となった。為替の影響は売上高で前四半期比+40億円、前年同期比+162億円。営業利益では前四半期比+7億円、前年同期比+21億円との推計。
モーター/光デバイス/ボールベアリングなどで需要減の影響
決算説明会では、ミネベアミツミ社長でCOO(最高執行責任者)兼CFO(最高財務責任者)である吉田勝彦氏がセグメント別の業績について説明した。
モーターやエレクトロデバイス、センシングデバイスなどを手掛けるモーター・ライティング&センシングセグメント(旧電子機器セグメント)では、売上高は878億円で、前四半期比8.7%減となった。HDD/OA向けモーターの需要減により、モーター製品の売上高が前四半期比9.5%減となったことが影響した。営業利益は18億円、営業利益率は前四半期比6.9ポイント増の2.1%だった。
半導体デバイスや光デバイスなどを扱うセミコンダクタ&エレクトロニクスセグメント(旧ミツミ事業セグメント)では、売上高は817億円で、前四半期比33.9%減となった。主に光デバイスの売り上げ減少によるものだという。営業利益は5億円、営業利益率は前四半期比0.1ポイント増の0.6%だった。
自動車部品や産業機械用部品などのアクセスソリューションズセグメント(旧ユーシン事業セグメント)では、売上高は736億円で、前四半期比6%増となった。主に2023年1月に経営統合したミネベアアクセスソリューションズの業績が加わったことによるもの。営業損失は5億円の赤字で、営業利益率は前四半期比で32.0ポイント減と大幅に減少し、−0.7%となった 。
ベアリングやアッセンブリーなどのプレシジョンテクノロジーズセグメント(旧機械加工品セグメント)では、売上高は479億円で、前四半期比2.4%減となった。主にデータセンター向けのボールベアリング市場が減速したことによるもの。営業利益は82億円で、営業利益率は前四半期比0.6ポイント減の17.1%だった。
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