各種コネクターやアンテナなどの最新技術を展示、JAE:「CEATEC 2023」事前情報
日本航空電子工業は2023年10月17〜20日に開催される「CEATEC 2023」(幕張メッセ)に出展する。ブースでは、同社の5つの重点領域ごとに、各種コネクターを中心とした注力製品や新技術およびデモを展示する。
日本航空電子工業(以下、JAE)は2023年10月17〜20日に開催される「CEATEC 2023」(幕張メッセ)に、「持続可能な社会の実現を目指して」をテーマに掲げて出展する。
同社は、コネクター事業、インタフェース・ソリューション事業、航機事業の3つの主力事業として展開している。ブースでは、同社が顧客との協創によって社会価値の創出を目指す「Safe Mobility」「Clean Energy」「Connected Society」「Industrial Innovation」「Air, Space and Ocean」の5つの重点領域ごとに、各種コネクターやアンテナ、タッチパネルなどの注力製品および最新製品を紹介。同時に、来場者が実際に見て、触って、感じられるデモも展示する。
具体的には、以下の内容を出展する。
車載やEV充電、ICT、産業向け技術などを展示
安全で快適な車社会を支える「Safe Mobility」領域では、電動車用大電流、ADAS(先進運転支援システム)、車載エンターテインメントに最適なコネクターやアンテナの接続イメージをEV(電気自動車)モックアップで紹介し、タッチパネル、非接触センサーの車内実装例も紹介する。また、耐指紋と低反射を両立したディスプレイの表面処理技術や均一に早く暖まる透明フィルムヒーターも展示する。
「Clean Energy」の領域では、グローバルに展開するEV充電プラグのバリエーションを紹介し、実際に手に持って挿抜操作を行えるデモを実施する。
ICT関連を中心とした「Connected Society」領域では、業界最小クラスの携帯機器用基板対基板コネクターや、メタバースをよりアクティブに体感できる最大5mの長さのUSB Type-C準拠ハーネス、センシングした生体情報を確実につなぐスマートテキスタイル用コネクターを展示。高性能アンテナは顧客の導入事例とともに紹介する。
「Industrial Innovation」領域では、スリム化/高機能化に貢献するロボット用コネクター、自走ロボット自動充電用コネクター、省ケーブル/省スペースを実現するFA(Factory Automation)ネットワーク通信用SPE(シングルペアイーサネット)コネクターを展示する。
高精度/高信頼性技術を特長とする「Air, Space and Ocean」の領域では、ドローン用フライトコントローラーの展示や電波高度計の計測デモを行うほか、過酷な環境下で高精度に作動する加速度計や産業用慣性装置、油田掘削用センサーパッケージ(Digital Directional Module)、省エネ/真空環境での使用に対応したリニアモーターを展示する。
このほか、コネクターの新技術として、量子コンピュータ用非磁性対応SMPM同軸コネクター、データセンター用224Gビット/秒(bps)ハイスピード内装コネクター、車載用AOC(Active Optical Cable)を紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 洗えるコネクターや角までタッチできるパネル、JAEが展示
日本航空電子工業(JAE)は「CEATEC 2022」(2022年10月18〜21日、幕張メッセ)で、同社が顧客との共創を目指す重点領域での新製品や注目製品などを展示した。本稿では、そのうちの幾つかを紹介する。 - V2Hにも使える大電流EV充放電器用コネクターなど展示、JAE
日本航空電子工業(JAE)は、2022年10月18〜21日に開催される「CEATEC 2022」(幕張メッセ)に、「持続可能な社会の実現を目指して」をテーマに出展する。 - 航空電子、次世代車載内装向け静電UIを開発
日本航空電子工業は、1枚のフィルムセンサーで「非接触操作」や「タッチ操作」「感圧操作」を可能にする静電UI(ユーザーインタフェース)技術を開発した。次世代の車載内装品に向け提案していく。 - 航空電子、銀めっき膜の摩耗を抑える新技術開発
日本航空電子工業は、電気接続部の銀めっき膜の摩耗を大幅に抑える新技術「wearzerO(ウェアゼロ)」を開発した。今後、電気自動車(EV)用急速充電コネクターや車載パワーライン系の大電流コネクターに適用し製品化を進めていく。 - 112Gbps対応内装ケーブル用コネクターを共同開発
山一電機と日本航空電子工業は、112Gビット/秒 PAM4(4値パルス振幅変調)対応の内装ケーブル用コネクターを共同で開発した。2022年度上期にもサンプル出荷を始める予定。