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村田製作所、富山県氷見市の工場で生産を再開:セラミックフィルターの製造拠点
村田製作所は2024年2月21日、令和6年能登半島地震の被害/復旧情報を更新。セラミックフィルターなどを製造する氷見村田製作所(富山県氷見市)で、生産を再開したという。
村田製作所は2024年2月21日、令和6年能登半島地震の被害/復旧情報を更新した。1月23日以来、1カ月ぶりの更新となる。2月上旬の生産再開を予定していた氷見村田製作所(富山県氷見市)について、2月5日から順次生産を再開したという。同拠点では、圧電セラミックスを用いたセラミックフィルターやセラミック発振子を製造している。
村田製作所は、今回の地震で被災した13の拠点について復旧状況を更新している。氷見村田製作所を含め、計11拠点で生産が再開している。一方、ワクラ村田製作所(石川県七尾市)と穴水村田製作所(石川県穴水町)では、現在も被災状況の確認と生産再開に向けた作業が続いている。ワクラ村田製作所では2024年3月上旬、穴水村田製作所では同年5月中旬以降の生産再開を予定している。
なお、村田製作所は2024年2月2日に行った2023年度第3四半期(10〜12月期)の決算発表で、能登半島地震による損益への影響について言及。2023年度第4四半期に30億〜50億円程度のマイナス影響を想定しているとした。
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