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「AIの必要性を誰もが過小評価している」 OpenAIのAltman氏が強調Intelのイベントに登壇(1/2 ページ)

2024年2月に開催されたIntel Foundry Services(IFS)のイベント「IFS Direct Connect」に、OpenAIのCEO(最高経営責任者)であるSam Altman氏が登壇。Intel CEOのPat Gelsinger氏と対談し、「大量のAIコンピューティングの必要性を、誰もが過小評価している」と語った。

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 OpenAIのCEO(最高経営責任者)を務めるSam Altman氏は、2024年2月21日(米国時間)に開催されたIntel Foundry Services(IFS)のイベント「IFS Direct Connect」で、IntelのCEOであるPat Gelsinger氏に対し、「報道されていることの全てを信じるべきではない」と語った。Altman氏が最近中東で7兆米ドル規模の資金調達を行っているというメディア報道がよく引き合いに出されることに言及して、同氏はこのように述べた。

 米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)によると、2023年の業界全体の半導体売上高は5268億米ドルだったという。この事実から考えても、「兆」を超える金額はあまりにも多過ぎるのではないだろうか。

 Altman氏は7兆米ドルで何をするのだろうか。OpenAIの計画については、独自のカスタムシリコンを設計するというものから、最先端のファウンドリーのネットワークを構築するというものまで、さまざまな臆測が飛び交っている。

 Altman氏は、「大量のAI(人工知能)コンピューティングの必要性について、誰もが過小評価している。AIコンピューティングは将来、非常に重要なものになるだろう。(Intelと同社のパートナーが)AIコンピューティングを前進させるのを非常に楽しみにしている」と述べた。

 Altman氏は、「AI主導の未来」という同氏のビジョンに必要なコンピューティングの量と、実際に利用可能なコンピューティングの量との間のギャップを痛感しているという。OpenAIは、Microsoftの「Azure」クラウドで大規模言語モデル(LLM)のトレーニングと推論を実行している。これらのモデルは非常に大規模であるため、トレーニングには最先端のコンピュータの格納庫が必要で、数カ月の時間と数百万米ドルのコストが掛かる。


Intel Foundry ServicesのDirect Connectイベントで登壇したSam Altman氏(右)とPat Gelsinger氏(撮影:EETimes/Nitin Dahad)

 Altman氏は、演算量が多くなればより多くのチップが必要になることも痛感しているはずだ。この市場はNVIDIAのGPU「H100」が独占しているが、前例のない需要と、ファウンドリーおよびパッケージング能力の制約が重なったことで供給不足に陥ったことはよく知られている。GPUであれ何であれ、あらゆる種類のAIチップをより多く供給できるかどうかは、結局のところ、世界で利用可能な最先端ファウンドリーの生産能力にかかっている。

 Altman氏は、バリューチェーンの3つまたは4つのステップから、世界の最先端ファウンドリーの生産能力に大きな影響を与えようとしているのだろうか。その可能性もゼロとは言えない。

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