「VLSIシンポジウム2024」は投稿論文が40%増で激戦に、中国が躍進:日本は「採択率の高さを維持」(1/3 ページ)
VLSIシンポジウム委員会は、LSIに関する国際学会「VLSIシンポジウム2024」開催に向けた記者説明会を開催した。同学会への投稿論文は897件と過去最高だった。
LSIに関する国際学会「VLSIシンポジウム2024」が、2024年6月16〜20日、米国ハワイ州で開催される。VLSIシンポジウム委員会は2024年4月、開催に向けた記者説明会を開催し、学会の概要や投稿/採択論文について説明した。
VLSIシンポジウムはLSIに関する最先端の研究成果が毎年報告される国際学会の一つで、デバイス技術に関する「VLSI Technologyシンポジウム」と回路設計に関する「VLSI Circuitsシンポジウム」で構成される。京都とハワイで交互に開催されていて、2024年はハワイでの開催だ。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行期にはオンライン開催やハイブリッド開催に切り替えていたが、前回の2023年からは現地開催となった。今回も人的交流や議論を重視して現地開催し、前回好評だったワークショップを拡充するという。なお、論文発表や基調講演などは開催後にオンデマンド配信を予定している。
VLSIシンポジウム2024は、テーマとして「デジタルとフィジカルの世界を効率とインテリジェンスで橋渡し」を掲げる。DX(デジタルトランスフォーメーション)や生成AI(人工知能)の盛り上がりで半導体の重要性が増していることを踏まえたテーマだという。
基調講演は4件で、「エッジAI」「モビリティ革命」「ワイヤレス技術」「IOWN」をテーマに行う。他に、デバイス技術と回路設計の協調を目指して行うジョイントフォーカスセッション、AIをテーマにしたパネルディスカッション、デバイス/回路の各分野のショートコースを開催する。ワークショップは初日の16日に5件予定する。最終日の20日にはランチョントークとして、米国商務省 Chips R&DのGreg Yeric氏が「CHIPS法案とグローバル半導体エコシステムへの影響」と題した講演を行う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.