検索
ニュース

大人だって甘えたい! 柔らかいロボット「Morph」に抱きしめられてきたゴム人工筋肉で自然の動きを再現(2/3 ページ)

ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズとKonelは、ゴム人工筋肉を用いた柔らかいロボット「Morph(モーフ)」を開発した。2024年5月17〜25日に都内で開かれた体験イベント「Morph inn」に筆者も参加してきた。

Share
Tweet
LINE
Hatena

Morphを体験! ゆりかごで揺られているような感覚に

 ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズとKonelは2024年5月17〜25日、Morphの体験型イベント「Morph inn(モーフ・イン)」を都内で開催した。Morph innでは、Morphに寝ころがり、上から毛布のような小型のMorph「Morph mini」を「Morph mini」を掛ける。その状態で5分間、生物の呼吸や潮の満ち引きなど、動物や自然の動きを再現した30種類の動きを体験できる。

 Morph miniには、1つ当たり2本のゴム人工筋肉が内蔵されている。Morph miniに内蔵されているゴム人工筋肉は、空気圧をかけた場合、太く縮みながら曲がるような工夫がされている。これにより、Morphに身を委ねて甘えながら、まるでMorph miniが甘えて自分に抱きついてくるような感覚を得ることができる。

 ここからは、筆者が実際に体験したMorph/Morph miniについて感想を記載する。

 体験会では、Morph/Morph miniをそれぞれ3つずつ組み合わせたものを使用した。Morphは、事前に設定された重さ以上の荷重がかかると自動で起動する機能も備える。体験会では10kgに設定されていたため、筆者が寝ころがると自動で起動し、Morph miniもそれに合わせて動き始めた。

Morph/Morph miniを体験する筆者
Morph/Morph miniを体験する筆者(仰向け)[クリックで拡大]

 Morphに寝ころんだ感覚は、ソファに寝ころんでいるような、深く沈み込むというよりはしっかり受け止めてくれているような感覚に近かった。動いている時の感覚は、ハンモックやゆりかごで揺られているような、ゆらゆら、ふわふわとしたもので、うっかり寝てしまいそうな気分だった。

 Morph miniに包まれている感覚は、重すぎず、軽すぎずの絶妙な重さで、イヌやネコのような動物に覆いかぶさられているような感覚だった。動きについては、筆者の体に対して少々幅が足りていなかったため、Morph miniが縮むと筆者の体から少し離れて浮いてしまい、十分に甘えを感じることができなかった。一方で、同じ時間帯に体験していた別媒体の記者(女性)は、包まれている感覚については同意見だったものの、動きについては「縮む際に抱きしめられる力が少し強かった」と反対の感想を述べていた。

Morph/Morph miniを体験する筆者
Morph/Morph miniを体験する筆者(横向き)[クリックで拡大]

 Konel プロダクトデザイナー兼プロデューサーの都淳朗氏によると、既に一般人が700人、企業は100社以上体験していて、体験者からは「亡くなってしまった愛犬に甘えられている時の感覚を思い出した」「トトロのお腹の上に乗っているような気分だった」などの感想が寄せられているという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る