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観葉植物がタッチパネルに!? JDIの新センサー技術:上に置くだけで(1/2 ページ)
ジャパンディスプレイは、「Smart Sensing 2024」(2024年6月12〜14日/東京ビッグサイト)に出展し、金属以外のあらゆるものを「タッチパネル」にするセンサー技術「ZINNSIA(ジンシア)」や、さまざまな用途で使用した場合のデモも展示した。
ジャパンディスプレイ(以下、JDI)は、「Smart Sensing 2024」(2024年6月12〜14日/東京ビッグサイト)に出展し、金属以外のあらゆるものを「タッチパネル」にするセンサー技術「ZINNSIA(ジンシア)」を展示した。
ZINNSIAは、FPC(フレキシブルプリント回路基板)に実装した静電容量方式の薄型センサーだ。FPCに回路を印刷することで、サイズも自由に変えられる。JDIがディスプレイ事業やセンサー事業で培った技術を応用している。センサー感度が優れていて、ZINNSIAを裏に設置するだけで、木材、大理石、表皮、布、石こうボードなど金属以外のあらゆる素材をタッチパネルに変えることができる。軟質材料ではX/Y/Z軸の3軸で、木や石などの硬質材料ではX/Y軸の2軸で動きの検知が可能だ。担当者によると「材質によるものの、木材であれば5cmほどの厚さでも問題なく検知できる」という。レスポンス性能は120fpsだ。
ZINNSIAを使った照明操作のデモ。ZINNSIAに張り付けた異なる材質のプレートを使い、いずれの材質でも照明の点灯/消灯や明るさの調節といった操作が可能なことを示した。
現在は、本格展開に向けてアプリケーションを模索し、顧客の反応を調査している段階だ。既に問い合わせも受けていて、量産に向けて検討を進めているという。同社ブースでは、ZINNSIAをさまざまな用途で体験できるデモを展示していた。
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