Arm/RISC-Vコア搭載BLE SoC 24年9月に量産開始:MatterやThreadにも対応(1/2 ページ)
Nordic Semiconductorは、「ワイヤレスジャパン 2024」(2024年5月29〜31日/東京ビッグサイト)に出展し、Bluetooth 5.4やLE Audio、Bluetooth Mesh、Thread、Matterなどの通信規格に対応した最新のマルチプロトコルSoC(System on Chip)を展示した。
Nordic Semiconductor(以下、Nordic)は、「ワイヤレスジャパン 2024」(2024年5月29〜31日/東京ビッグサイト)に出展し、Bluetooth Low Energy(BLE)向けマルチプロトコルSoC(System on Chip)「nRF54シリーズ」を展示した。Bluetooth 5.4やLE Audio、Bluetooth Mesh、Thread、Matterなどの通信規格に対応する。
nRF54シリーズは2023年4月に発表した新製品で、「nRF51シリーズ」「nRF52シリーズ」「nRF53シリーズ」に続く第4世代品だ。ハイエンドモデルの「nRF54H20」とローエンドモデルの「nRF54L15」の2製品があり、いずれも高い処理能力とエネルギー効率を備えていて、最先端のセキュリティを要求するIoT(モノのインターネット)製品の実現に貢献する。
両製品とも既に一部顧客に対してプレビューサンプルの提供を開始している。量産開始は、nRF54H20が2024年9月、nRF54L15は同年11月を予定している。
nRF54H20は「Arm Cortex-M33」プロセッサを2つ、RISC-Vコプロセッサを2つ、セキュリティ専用のプロセッサを1つ搭載している。Arm Cortex-M33プロセッサでは通信やアプリケーションの処理を、RISC-VコプロセッサではAI(人工知能)データやアルゴリズムの処理を行う。Rx感度は1MbpsのBLE信号を送受信時で-100dBmで、無線RX電流は2.0mA(3V、DC/DC)だ。Txパワーは最大10dBm。メモリは、2Mバイトの不揮発性メモリと1MバイトのRAMで構成されている。
nRF54L15は、Arm Cortex-M33プロセッサを1つ、RISC-Vコプロセッサを1つ、セキュリティ専用のプロセッサを1つ搭載している。Rx感度は、1MbpsのBLE信号を送受信時で最大98dBm。Txパワー(1dBm増分)は、最大+8dBmだ。メモリは、1.5Mバイトの不揮発性メモリと256KバイトのRAMで構成されている。
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