Micronの四半期業績は増収増益、営業利益率は10%台に回復:福田昭のストレージ通信(263)(1/2 ページ)
Micron Technologyの2024会計年度第3四半期(2024年3月〜5月期)の業績を紹介する。
5四半期連続の赤字から2四半期連続の黒字に転換
半導体メモリの大手メーカーであるMicron Technology(以降はMicronと表記)は2024年6月26日(米国時間)に、2024会計年度第3四半期(2024年3月〜5月期)の四半期業績を発表した(同社の会計年度は9月を期初、8月を期末とする)。
2024会計度第3四半期(2024年3月〜5月期)の売上高は、前期(前四半期)比17%増、前年同期比82%増の68億1100万米ドルだった。営業利益(GAAPベース)は7億1900万米ドルである。前年同期は営業損益が赤字で、損失額は17億6100万米ドルだった。前期の営業損益は黒字で、利益額は1億9100万米ドルである。前期は6四半期ぶりに営業損益(GAAPベース)が黒字に転換していた。言い換えると、2023会計年度第1四半期(2022年11月期)から2024会計年度第1四半期(2023年11月期)までは、5四半期連続で赤字を計上していた。
2024会計年度第3四半期(2024年3月〜5月期)の売上高営業利益率は10.6%である。前期(前四半期)の3.3%から7.6ポイント上昇した。なおNon-GAAPベースの営業利益は9億4100万米ドル、売上高営業利益率は13.8%である。
売上高の69%をDRAM、30%をNANDフラッシュが占める
Micronの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2024会計年度第3四半期(2024年3月〜5月期)の売上高に占めるDRAMの割合は69%で前期(前四半期)から2ポイント低下した。NANDフラッシュメモリの割合は30%で前期(前四半期)から3ポイント上昇した。なお、残りの1%は主にNORフラッシュメモリである。
DRAMの売上高は前四半期比13%増の46億9200万米ドルである。ビット換算の出荷数量は前四半期と比べて5%前後(mid-single digit)低下した。平均販売価格(ASP)は前四半期から約20%上昇した。
NANDフラッシュメモリの売上高は前四半期比32%増の20億6500万米ドルである。ビット換算の出荷数量は前四半期と比べて6%〜9%(high-single digit)増加した。ASPは前四半期から約20%上昇した。
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