「事業見通しは明るい」 Altera CEOが自社イベントで強調:Intelから分離後、初の開催(1/2 ページ)
Alteraは2024年9月、Intelから分離後、初となる自社イベント「Altera Innovator’s Day」を開催した。「Agilex 3 FPGA & SoC FPGA」の詳細や、「Agilex 5 FPGA & SoC FPGA」ベースの新しい開発キットなどが発表された。
Intelはここ数週間、Qualcommによる買収報道や、雇用/設備投資の削減まで、さまざまな理由でニュースになっている。しかし、明るい話題もある。2024年初頭にIntelから分離したAlteraが2024年9月23日(米国時間)、新ブランドの下で最初の「Altera Innovator’s Day」を開催したのだ。同イベントでは、FPGA「Agilex 3 FPGA & SoC FPGA(以下、Agilex 3)」の詳細や、開発者ソフトウェア「Quartus Prime Pro」の新機能の他、「Agilex 5 FPGA & SoC FPGA(以下、Agilex 5)」FPGAベースの11種類の新しい開発キットが発表された。
AlteraのCEO(最高経営責任者)を務めるSandra Rivera氏はイベントの記者説明会で、事業の進捗状況について明るい見通しを示した。同社は、独立への道を歩み続けており、最終的に2026年に株式公開することを目指しているという。Rivera氏は説明会で、エッジからクラウドまでカバーするAlteraのフルスタックソリューションが、データセンター、航空宇宙/防衛、通信インフラ、自動車、産業、テスト、医療、組み込みなど幅広い市場に対応していることを強調した。
Rivera氏は、2024年4月に開催された「embedded world」で米EE Timesのインタビューに応じ、エッジでのインテリジェントコンピューティング、特にAI推論ワークロード向けのFPGAの役割をあらためて強調した。Alteraはembedded worldで発表したプレスリリースで、AI処理に最適化した「AI Tensor」ブロックを搭載したAgilex FPGA群と「Altera FPGA AI Suite」が鍵になると述べている。Altera FPGA AI Suiteは、「TensorFlow」「PyTorch」「OpenVINO」ツールキットなどの一般的なフレームワークと、実績のあるFPGA開発フローを使用して、AI推論向けFPGAの開発を支援するツールだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.