検索
ニュース

ルネサス、24年3Qは「ブレーキ踏み足りず」 在庫削減を継続4Qは大幅減収想定(1/2 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは、2024年12月期第3四半期(7〜9月)の決算(Non-GAAPベース)を発表した。売上高は前年同期比9.0%減の3453億円、売上総利益率は同2.1ポイント減の55.9%だった。営業利益は同339億円減の984億円で、営業利益率は同6.4ポイント減の28.5%と、減収減益だった。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2024年10月31日、2024年12月期第3四半期(7〜9月)の決算(Non-GAAPベース)を発表した。売上高は前年同期比9.0%減の3453億円、売上総利益率は同2.1ポイント減の55.9%だった。営業利益は同339億円減の984億円で、営業利益率は同6.4ポイント減の28.5%と、減収減益だった。なお、8月/9月分は8月1日に買収を完了したAltiumの業績が含まれる。

ルネサス エレクトロニクスの2024年12月期第3四半期決算概要
ルネサス エレクトロニクスの2024年12月期第3四半期決算概要[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス
業績推移
業績推移[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 今四半期の売上高は予想を下回った。プラス要因としてはAltium連結、マイナス要因としては為替影響があった。自動車/モバイル向けの売上高は予想を上回ったものの、産業IoT(モノのインターネット)向けの売上高が予想を下回ったという。売上総利益率は予想を上回ったものの、こちらもAltiumの影響を除くと予想を下回る結果だった。プラス要因は他に製造費用の減少があり、マイナス要因は主に稼働率の低下だった。

事業分野別の業績と予想比増減要因
事業分野別の業績と予想比増減要因[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

「ブレーキ踏み足りず」在庫増 第4四半期は減収見込み

ルネサス エレクトロニクス 社長兼CEO(最高経営責任者)の柴田英利氏
ルネサス エレクトロニクス社長兼CEOの柴田英利氏(説明会の画面をキャプチャ)

 10月31日の会見に登壇したルネサス 社長兼CEO(最高経営責任者)の柴田英利氏は、業績について「今四半期、ブレーキを踏んだつもりでいたがまだ踏み足りなかった。売上高そのものはガイダンスの範囲内だったが、エンドの需要は想定よりも弱含みで、販売チャネルの在庫が増えてしまった」と分析。「第4四半期に向けて販売チャネル在庫をぐっと絞りに行く」と述べた。

 第4四半期については、「今四半期比で20%弱の大きな減収を想定している」(柴田氏)という。為替影響を除くと15%程度の減収見込みだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る