コラム
GaNパワー半導体特許紛争でEPCが「勝利」、米ITCが特許侵害認定:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
2023年5月から続いているGaNパワー半導体の主要メーカー同士の特許係争について、2024年11月上旬、米国国際貿易委員会(ITC)が最終決定を下しました。
この記事は、2024年11月18日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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GaNパワー半導体特許紛争でEPCが「勝利」、米ITCが特許侵害認定
2024年11月12〜15日、ドイツ・ミュンヘンにおいて欧州最大規模のエレクトロニクス展示会「electronica 2024」が開催されました。ドイツを拠点とする筆者にとっては今月最大のイベントであり、開催前夜(下記リンク)から現地入りし取材を行っていました。その内容はレポート記事としてこれからもどんどんお届けしていくので、ぜひご覧ください。
そんな中で見逃してしまっていたのですが、2023年5月から続いているGaN(窒化ガリウム)パワー半導体の主要メーカー同士の特許係争について、2024年11月上旬、米国国際貿易委員会(ITC)が最終決定を下したという大きな動きがありました。その内容は、中国Innoscienceが米国EPC(Efficient Power Conversion)の特許を侵害していると判定したというものです。
対象となるGaN関連製品の米国への輸入が禁止に
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