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NXPとVISの合弁VSMC、シンガポールで300mm新工場を起工2027年に稼働開始

NXP Semiconductorsと台湾Vanguard International Semiconductorは2024年12月4日(シンガポール時間)、シンガポールにおいて300mmウエハー新工場の起工式を行ったと発表した。2027年に初期生産を開始する予定。2029年には生産能力が月産5万5000枚に達する見込みだ。

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 NXP Semiconductors(以下、NXP)と台湾Vanguard International Semiconductor(以下、VIS)は2024年12月4日(シンガポール時間)、シンガポールにおいて300mmウエハー新工場の起工式を行ったと発表した。両社の合弁会社VSMCによるもので、2027年に初期生産を開始する予定。2029年には生産能力が月産5万5000枚に達する見込みだ。

起工式の様子
起工式の様子[クリックで拡大] 出所:NXP Semiconductors

 NXPとVISは2024年6月、総額78億米ドルを投じて新工場を建設するため合弁会社VisionPower Semiconductor Manufacturing Company(以下、VSMC)を設立する計画を発表。同年9月には関係当局から必要な全ての規制承認を取得したとして、VSMCの設立を発表していた。なお、VISが24億米ドルを投じ株式の60%を、NXPは16億米ドルで株式の40%を保有。また、長期的な生産能力向上のためのインフラ整備に19億米ドルを追加投資することも合意していて、ローンを含む残り資金は、第三者から提供される予定となっている。工場の運営はVISが担当する。

 新工場では130nmから40nmのプロセス技術を用い、ミックスドシグナルやパワーマネジメント、アナログ製品を生産する予定だ。最終市場としては自動車や産業、民生機器などをターゲットとしている。なお、基礎となるプロセス技術については、TSMCがVSMCにライセンス供与および技術移転を行う予定だ。

 VSMCの新工場建設は順調に進んでいるといい、最初の生産は2027年に開始予定。初期段階の立ち上げが成功した後には、VISとNXPによる今後の事業展開に応じて、第2段階の検討と開発が行われる予定だという。2029年には月産5万5000枚(300mmウエハー換算)の生産能力が見込まれている。なお、この工場建設によって1500人の雇用が創出される見通しだ。

 NXPの社長兼CEO(最高経営責任者)であるKurt Sievers氏は、「VSMCの新工場はNXPの差別化されたハイブリッド製造戦略に完全に合致する。新工場は、供給体制の管理や地理的なレジリエンスを競争力あるコストでもたらし、NXPの成長プランを後押しするものだ」と述べている。

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