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データを読み込ませるだけでエッジAIが実現 開発ツールを強化するルネサスマイコンでリアルタイム分析(2/3 ページ)

エッジデバイス上でAI推論を行う「エッジAI」の導入が拡大する中、ルネサス エレクトロニクスはマイコンやMPUといったハードウェアに加え、ソフトウェアでもエッジAI対応を強化している。同社が提供するエッジAI向け開発ツールやそれを用いた事例について聞いた。

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AIモデル作成、マイコンへの実装までを担う「Reality AI Tools」

 リアルタイム分析向けにルネサスが提供するツールが「Reality AI Tools」だ。もとはルネサスが2022年に買収した米Reality AIが開発したものだが、2023年9月にルネサスの統合開発環境(IDE)である「e2 studio」に統合した。

Reality AI Toolsの全体像Reality AI Toolsの全体像 Reality AI Toolsの全体像[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 Reality AI Toolsは、ユーザーのデータを基に機械学習モデルを生成し、ルネサスのマイコン/MPUに実装できるツールだ。本来マイコンに機械学習モデルを搭載するためには、学習用データを収集して特徴を抽出しモデルを作成、その後トレーニングを行って結果を検証してからハードウェアに実装するという手順が必要だ。しかし、Reality AI Toolsを用いれば特徴の抽出から実装までを行えるため、データを用意して読み込ませるだけで良いという。

Reality AI Toolsを用いた工程の削減
Reality AI Toolsを用いた工程の削減[クリックで拡大]出所:ルネサス エレクトロニクス

 なお、既にAIモデルを用意している場合は、AIモデルをルネサスのマイコン/MPU実装用に変換する「e-AI translator tool」が利用できる。事前に用意したAIモデルは、Reality AI Toolsで生成した別のAIモデルと組み合わせて1つのハードウェアに搭載できる。

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