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Samsungの半導体四半期業績、前期比で増収も利益率は1.4%に激減:福田昭のストレージ通信(288)(1/2 ページ)
本稿では、Samsung Electronicsの2025年度第2四半期(2025年4月〜6月期)の四半期業績を紹介する。半導体部門の営業利益が大きく低下した。
半導体売上高は前期比11%増、前年同期比2%減
半導体の大手メーカーであるSamsung Electronicsは2025年7月31日(韓国時間)に、2025年度第2四半期(2025年4月〜6月期)の四半期業績を発表した。発表したのはSamsung Electronics(以降はSamsungと表記)のセット部門、半導体部門、ディスプレイ部門などを含めた業績である。本コラムでは、半導体部門に絞って決算の概要をお届けする。
2025年度第2四半期(2025年4月〜6月期)の半導体売上高は前四半期比(前期比)11%増、前年同期比2%減の27兆9000億ウオン(195億3000万米ドル:1ウオン=0.0007米ドルで換算、2兆7900億円:1ウオン=0.1円で換算)である。
半導体部門の営業利益は前四半期比(前期比)64%減、前年同期比94%減の4000億ウオンと大きく低下した。売上高営業利益率はわずか1.4%である。売上高営業利益率は2024年第2四半期の22.6%をピークに、5四半期連続で低下した。

2025年度第2四半期(2025年4月〜6月期)の四半期業績まとめ(Samsung全体)。DX(Digital eXperience)はセット部門、MX(Mobike eXperience)はスマートフォン部門、NW(NetWork)はネットワーク機器部門、VD(Visual Display)は映像機器部門、DA(Digital Appliances)は白物家電部門、DS(Device Solutions)は半導体部門、SDC(Samsung Display Co., Ltd.)はディスプレイパネル部門、Harmanは車載用音響映像通信機器・産業用自動化機器部門を意味する[クリックで拡大] 出所:Samsung Electronics(2025年7月31日に公表された連結決算概要のプレスリリースから)
半導体メモリの売上高は前四半期比(前期比)11%増、前年同期比3%減の21兆2000億ウオン(148億4000万米ドル:1ウオン=0.0007ドルで換算、2兆1200億円:1ウオン=0.1円で換算)である。半導体事業全体に占めるメモリの割合は76.0%となった。なおメモリ事業の営業損益は公表していない。
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