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JDI、25年度中間は41億円の債務超過 茂原工場売却で解消目指す希望退職は1483名が応募(1/2 ページ)

ジャパンディスプレイ(JDI)は2025年11月13日、2025年度第2四半期(中間期)の決算を発表した。上期の純資産合計は同110億円減で41億円の債務超過になった。1483名の希望退職募集や組織体制の刷新などを行っていて、引き続き2026年度の黒字化を目指すとしている。

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 ジャパンディスプレイ(JDI)は2025年11月13日、2025年度第2四半期(中間期/4〜9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比365億円減の664億円で、純損失は114億円。前年同期から55億円の赤字縮小幅となった。

2025年度上期決算ハイライト
2025年度上期決算ハイライト[クリックで拡大]出所:JDI

 第2四半期(7〜9月)の売上高は前年同期比130億円減の340億円、営業損益は、前年同期から32億円縮小したものの、53億円の赤字となった。茂原工場の生産縮小および鳥取工場の生産終了などにより減収したが、同時に工場経費削減や研究開発費の見直し、人件費削減などによってコストを削減し、売上減少分を相殺できたという。

 純利益は、前年同期の103億円の赤字から89億円に黒字化した。これには2025年7月30日付で、JDIの知的財産権の一部を保有していた子会社を、いちごトラストの子会社に譲渡したことよる特別利益185億円や、希望退職者の募集に伴う退職金、茂原工場の2025年内の生産終了などに伴う特別損失51億円が計上されている。

2025年度第2四半期決算ハイライト
2025年度第2四半期決算ハイライト[クリックで拡大]出所:JDI

 セグメント別の売上高は、民生・産業機器領域が前年同期比248億円減の135億円、車載領域が同117億円減の529億円だった。民生・産業機器領域はスマートフォン向けディスプレイの戦略的縮小や、茂原工場の生産終了に向けてスマートウォッチ向けディスプレイなどの出荷が減少したことが、車載領域は鳥取工場の生産終了に伴い出荷が減少したことや、低採算品から撤退したことが影響したという。

 中間期時点での資産合計は前年度末比で14億円増の1494億円、負債合計は同124億円増の1535億円、純資産合計は同110億円減で41億円の債務超過だった。

2025年度上期財務ハイライト
2025年度上期財務ハイライト[クリックで拡大]出所:JDI

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