Sandiskの四半期業績、前期比で2四半期連続の増収増益に:福田昭のストレージ通信(297)(1/2 ページ)
今回は、Sandiskの2025年7月〜9月期(2026会計年度第1四半期)の業績を紹介する。
粗利益率は30%弱、営業利益率は約10%とまだ低い
NANDフラッシュメモリ大手のSandiskは2025年11月6日(米国時間)に、2025年7月〜9月期の四半期業績を公表した。同社の会計年度は7月から始まり、翌年6月を期末とする。2025年7月〜9月期は会計年度表記だと「2026会計年度第1四半期(Q1FY26)」となる。
2025年7月〜9月期(2026会計年度第1四半期(Q1FY26))の売上高は前期(前四半期)比21%増、前年同期比23%増の23億800万米ドルである。前期比は2四半期連続の増収となった。
粗利益はGAAPベースが前期比38%増、前年同期比5.8%減の6億8700万米ドル、Non-GAAPベースが前期比38%増、前年同期比5.6%減の6億9100万米ドルである。売上高粗利益率はGAAPベースが29.8%、Non-GAAPベースが29.9%で、前期の比較ではそれぞれ3.6ポイント増、3.5ポイント増と向上したものの、前年同期との比較ではそれぞれ8.8ポイント減、9.0ポイント減であり、前年の水準には達していない。
営業利益はGAAPベースが前期の9.8倍、前年同期比40%減の1億7600万米ドル、Non-GAAPベースが前期の2.45倍、前年同期比31%減の2億4500万米ドルとなった。売上高営業利益率はGAAPベースが7.6%、Non-GAAPベースが10.6%とあまり高くない。
2026会計年度第1四半期(Q1FY26、2025年7月〜9月期)の四半期決算まとめ。金額単位は100万米ドル(1株当たり純損益を除く)[クリックで拡大] 出所:Sandiskが2025年11月6日に発表したリリースから筆者が抜粋したもの
2025年7月〜9月期(2026会計年度第1四半期)のビット換算出荷数量は前期比で14〜16%増(up mid-teens)、記憶容量当たりの平均価格は前期比で4〜6%増(up mid-single digits)となった。
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