「車載市場初」MIPI A-PHY準拠の電子ミラー、Valens:サカエ理研工業と共同発表
Valens Semiconductor(以下、Valens)は2026年1月5日、自動車部品メーカーのサカエ理研工業と共同で、MIPI A-PHY準拠の車載電子ミラー「e-Mirror」を発表した。Valensのチップセット「VA7000」を採用して高性能を実現した「電子ミラーとして、車載市場初のMIPI A-PHY準拠品」(同社)だとしている。
MIPI A-PHY準拠で高性能を実現
Valens Semiconductor(以下、Valens)は2026年1月5日、自動車部品メーカーのサカエ理研工業と共同で、MIPI A-PHY準拠の車載電子ミラー「e-Mirror」を発表した。「電子ミラーとして、車載市場初のMIPI A-PHY準拠品」(同社)だとしている。
Valensによると「MIPI A-PHYは、車載市場における先進的な高速センサーコネクティビティ標準規格だ。日本でも急速に普及しつつあって、多くの企業が本技術をベースにセンサーやモジュール、IP、開発ツールを開発している」という。
新製品のe-Mirrorでは、ValensのMIPI A-PHY準拠チップセット「VA7000」と、日本ケミコン製のMIPI A-PHY準拠カメラを搭載。1920×1536ピクセルの解像度と60fpsのフレームレートを実現した。
サカエ理研工業のデジタル機器開発部の部長を務める大澤軒介氏は「MIPI A-PHY準拠により、従来の電子ミラーよりもはるかに大量のデータを伝送できるようになった。(e-Mirrorは)市場の既存品よりも高性能で、鮮明で滑らかな映像を表示できる製品として、自動車メーカー各社やパートナー各社と展開を進めている」とコメントした。
Valensのオートモーティブ・ビジネスユニット責任者であるAdar Segal氏は「日本からは最近、画期的なMIPI A-PHY製品がいくつも市場にでているが、いずれもVA7000の優位点である広帯域のコネクティビティと、クラス最高のEMI耐性が生かされている。今後もMIPI A-PHYソリューションの先進プロバイダーとして、日本の企業と協力して車内コネクティビティと車載イノベーションの新たな可能性を開く製品を開発する」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
エッジAIや医療応用で存在感、Valensの独自SerDesチップ
Valens Semiconductorは、ノイズに強く長距離伝送に対応したコSerDesチップセットなどを手掛けている。Valensの戦略や、車載向けに開発して現在医療機器にも適用されている製品について、Valens シニアバイスプレジデント兼クロスインダストリービジネスユニット責任者のGili Friedman氏に聞いた。
「MIPI A-PHY」準拠のチップセット、Valensがサンプル出荷
コネクティビティチップを手掛けるイスラエルのファブレス半導体メーカーValens Semiconductor(以下、Valens)は2022年5月17日、車載向けの高速インタフェース規格である「MIPI A-PHY」に準拠したチップセット(シリアライザおよびデシリアライザ)「VA7000」シリーズのエンジニアリングサンプル出荷を開始した。同社はそれに併せて日本のメディア向けに記者説明会を開催した。
ソニーセミコン、2億画素のスマホ向けイメージセンサーを開発
ソニーセミコンダクタソリューションズが、1/1.12型の有効約2億画素モバイル用イメージセンサーを開発した。高解像度と高感度を両立する「Quad-Quad Bayer Coding(QQBC)配列」を採用するとともに、AI技術を活用した画像処理回路を新開発し、センサー内に実装した。
「業界初」MIPI A-PHY内蔵の車載イメージセンサー、ソニーが開発
ソニーセミコンダクタソリューションズが、「業界で初めて」(同社)MIPI A-PHYインタフェースを内蔵したCMOSイメージセンサーを開発した。さらに低消費電力な独自の駐車監視機能も搭載した。
ソニーが初の車室内用イメージセンサー投入、法規制で急成長の市場狙う
ソニーセミコンダクタソリューションズが2.1μm画素を採用し、RGB画像とIR画像の撮像をワンチップで実現するインキャビン用のイメージセンサーを開発した。車外向けのセンサーを中心に扱ってきた同社にとって、この用途では初の製品だ。背景にあるのは、法規制強化によって今後急速に拡大が見込まれる市場機会だ。同社担当者に、製品の詳細や狙いを聞いた。
