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SDVアーキテクチャの中核に Infineonの半導体、BMWが新EVで採用マイコンやeFuseなど(1/2 ページ)

Infineon Technologiesは、BMWの次世代電気自動車(EV)シリーズ「Neue Klasse(ノイエクラッセ)」にInfineonの半導体が採用されたと発表した。ソフトウェア定義型自動車(SDV)への移行が進む車両アーキテクチャの中核半導体として採用された格好だ。

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 Infineon Technologies(以下、Infineon)は2026年2月16日(ドイツ時間)、BMWの次世代電気自動車(EV)シリーズ「Neue Klasse(ノイエクラッセ)」にInfineonの半導体が採用されたと発表した。ソフトウェア定義型自動車(SDV)への移行が進む車両アーキテクチャの中核半導体として採用された格好だ。Neue Klasseの第1弾モデル「BMW iX3」は2025年9月に公表されたモデルで、日本では2026年夏以降の導入が予定されている。

BMWの次世代電気自動車(EV)シリーズ「Neue Klasse(ノイエクラッセ)」
BMWの次世代電気自動車(EV)シリーズ「Neue Klasse(ノイエクラッセ)」[クリックで拡大] 出所:BMW

 Neue Klasseは、車両機能をOTA(Over-The-Air)で継続的に更新/拡張可能にすることを目的に設計されたE/Eアーキテクチャを採用している。同アーキテクチャにはInfineonの自社コア搭載マイコン「AURIX」やArmコア搭載マイコン「TRAVEO」などが用いられている。他に、2025年8月にMarvell Technologyから買収した車載イーサネットソリューション「BRIGHTLANE」や、車載用電源IC「OPTIREG」、車載向けスマートパワースイッチ「PROFET」、eFuseなども搭載されている。

 ノイエクラッセは、ソフトウェアをハードウェアから分離することで、ハードウェアの変更なしで機能追加やソフトウェアアップデートを行える。これによってBMWは、消費者ニーズや規制への変化に迅速に対応できるとする。

「AURIX」が走行制御の中核に

 Neue Klasseのアーキテクチャの中核にあるのは、BMWが「スーパーブレイン」と称する4つの高性能セントラルコンピューティングユニット。そのうち1つが加速/制動/操舵を単一の高速コンピュータで統合制御する「Heart of Joy」だ。同システムでは従来システムより高速な処理が可能になり、遅延を最小化することで、よりスムーズなハンドル操作と応答性の高い走行を実現するという。さらに、エネルギー回生の最適化で車両の航続距離も大幅に伸びるとする。

 Heart of Joyの演算基盤は全てInfineonのマイコンで構成されていて、中核を担うのは「AURIX TC4D」だ。また、BRIGHTLANEは他のシステムとHeart of Joyをシームレスに接続し、リアルタイムの応答性を確保する。

 スーパーブレインのうち残る3つは、自動運転、インフォテインメント、車両基本機能の運用を担う。4つのスーパーブレインは3つのゾーンコントロールユニット(ZCU)によって支えられるもので、このZCUの制御もInfineonのマイコンで行われ、データフローと電力分配の最適化を担う。

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