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3nmチップ搭載の最新スマホ3機種を分解 三者三様の設計思想とはこの10年で起こったこと、次の10年で起こること(100)(2/5 ページ)

今回は2025年後半に発売された3nmプロセッサ搭載スマートフォン3機種を分解する。基本構成は近しいものの、コア数など内訳は各社各様なことがわかる。

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Samsungの3nmプロセッサ第2弾を搭載「Galaxy Z Flip7」

 図1は2025年8月に発売されたSamsung Electronics(以下、Samsung)の折り畳みスマホ「Galaxy Z Flip7」の様子である。プロセッサはSamsung開発の「Exynos 2500」。同社のGAA(Gate-All-Around)3nmプロセスで製造され、InFO(Integrated Fan-Out)技術でパッケージングされている。TSMCが3nmプロセッサを量産開始したのは2023年のApple「A17 Pro」からだが、Samsungは翌2024年から3nmプロセッサの量産を開始している。第1弾はWatch用プロセッサ「Exynos W1000」で、スマホ向けのExynos 2500は第2弾にあたる。

図1:2025年8月に発売された「Galaxy Z Flip7」
図1:2025年8月に発売された「Galaxy Z Flip7」[クリックで拡大]出所:テカナリエレポート

 図2はExynos 2500のDRAMを含めたチップ全体だ。POP(Package On Package)構造となっており、Samsung製品だがMicronのメモリが積層されている。プロセッサ側パッケージの裏面(右上)には、電源安定化のためのセラミックコンデンサーとシリコンキャパシターが配置されている。いわゆるハイブリッド容量だ。CPU直上にはシリコンキャパシター、GPUやNPUにはセラミックコンデンサーと使い分けられている。

図2:Exynos 2500チップ全貌
図2:Exynos 2500チップ全貌[クリックで拡大]出所:テカナリエレポート

 図3はExynos 2500のシリコン上の型名写真だ。ほとんどのシリコンが、型名やメーカー名、年号などの情報を、設計上空いてしまった領域(実装率100%は不可能なため)に配線層を使って搭載している。

図3:Exynos 2500上の型名写真
図3:Exynos 2500上の型名写真[クリックで拡大]出所:テカナリエレポート

 図4はExynos 2500のシリコン写真(配線層を剥離したもので、機能トランジスタを確認できる)だ。最重要情報の1つがシリコンサイズだが、本投稿では掲載なしとさせていただいた。内部には現在主流の3大演算器のCPU/GPU/NPUと、4G/5Gのモデムプロセッサが搭載されている。上記以外にもディスプレイ系、カメラ系、ビデオ処理など多くの機能を搭載する。

図4:Exynos 2500の配線層剥離写真
図4:Exynos 2500の配線層剥離写真[クリックで拡大]出所:テカナリエレポート

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