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パナソニック、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の実証実験:5パターンを比較
パナソニック ホールディングス(以下、パナソニックHD)は2026年3月2日、同社技術部門の西門真新棟において、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の長期実証実験を開始する。サイズや意匠、透過性の異なる5枚を設置し、技術検証や性能の比較検証を行う。
パナソニック ホールディングス(以下、パナソニックHD)は2026年3月2日、同社技術部門の西門真新棟において、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の長期実証実験を開始すると発表した。
パナソニックHDが開発しているガラス型ペロブスカイト太陽電池は、独自の材料技術やインクジェット塗布製法、レーザー加工技術を組み合わせていて、サイズや透過性、描画の自由度が高いことが特徴だという。建築材として求められる基準も満たし、2025年11月からは、量産技術の確立と実運用環境での施工/性能検証が進められている。
今回の実証実験では、2026年4月から本格稼働を開始する予定の西門真新棟8階の窓部に、配線対応の新規サッシを後施行で増設。その内側に、1673×1000mmサイズでリーフパターンのものや、670×1392mmサイズでグラデーションのものなど、サイズ、グラフィックパターン、透過性の異なるガラス型ペロブスカイト太陽電池5枚を設置する。
これにより建材としての取り付け方法や、太陽電池としての配線方法など、実装段階における技術検証を行うとともに、意匠や透過性の違いによる発電性能を比較検証するという。なお、本実証実験の一般公開は行わない。
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