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SeagateのHDD戦略、HAMR採用で2032年に100TB目指す:「Mozaic4+」を紹介(2/2 ページ)
Seagate Technology(以下、Seagate)の日本法人である日本シーゲイトは記者説明会を開催し、次世代ストレージプラットフォーム「Mozaic4+」の紹介およびSeagateのロードマップを紹介した。HAMRベースのMozaicで、2032年に1台当たり100TBの容量実現を目指すという。
HAMR、独自フォトニクス技術などで100TBのHDDを目指す
SeagateシニアディレクターのThomas Chang氏は「現在、HDDの記録方式としては垂直磁気記録(PMR)が主流だが、今以上に微細化しようとすると熱でデータが減衰し、長期保存できなくなってしまうため、集積の限界に達している」と語る。
そこでSeagateが採用したのがHAMRだ。PMRで使われるコバルトプラチナ合金と比べ、剛性が5〜10倍高く安定性のある鉄プラチナ合金をディスクに採用。レーザーで局所的に加熱し、磁性を解放してからデータを書き込む。
Mozaic3+では外部調達したレーザー機構をヘッドに搭載していたが、フォトニクス技術への投資を経て、Mozaic4+では独自のレーザー機構をウエハーレベルで統合した。これによって製造時の効率や、将来的な設計の柔軟性を獲得したという。
Chang氏は「ディスク1枚当たり10TBまでは、HAMRによって拡張できると考えている。SeagateではMozaicプラットフォームのロードマップとして、2032年にHDD 1台当たり100TBを実現させるつもりだ」とした。
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