Intelがアイルランド工場を完全子会社化、Apolloから49%買い戻し:142億ドルで
Intelが、アイルランド工場「Fab 34」を運営する会社の株式49%を投資会社Apollo Global Management(以下、Apollo)から142億米ドルで買い戻し、完全子会社化すると発表した。
Intelは2026年4月1日(米国時間)、アイルランド工場「Fab 34」を運営する会社の株式49%を投資会社Apollo Global Management(以下、Apollo)から142億米ドルで買い戻し、完全子会社化すると発表した。Intelは今回の取引について「AI時代においてCPUが果たす重要性の高まりに支えられたIntelの事業成長、強化された財務体質、そしてIntelとApolloの強固なパートナーシップを示すものだ」などと説明している。
2024年に112億米ドルで売却
アイルランド・リークスリップ拠点にあるFab 34は、Intelが184億米ドルを投じて建設した工場だ。2023年9月に正式に開設し、同社として初めて極端紫外線(EUV)リソグラフィー技術を使用する最先端プロセス「Intel 4」での半導体の量産を開始した。現在、Intel 4および「Intel 3」プロセスを採用した製品(Intel Core UltraやIntel Xeon 6プロセッサなど)を量産している。
Intelは2024年、Fab 34を運営する合弁会社の持ち分49%をApolloに112億米ドルで売却。この取引によって「大幅な財務的柔軟性を獲得し、欧州で製造される最先端プロセスであるIntel 4およびIntel 3、そして現在米国で開発/製造さる最先端プロセス『Intel 18A』の加速など、戦略的優先事項の推進に向けた資本の再配分が可能となった」としている。
Intelの最高財務責任者(CFO)であるDavid Zinsner氏は「2024年の契約は、適切なタイミングで最適な構造を提供し、Intelに大きな柔軟性をもたらした。その結果、重要な取り組みを加速できた。現在、当社はより強固な財務基盤、改善された財務規律、そして進化した事業戦略を備えている。今回の結果に至るまで協力してくれたApolloに感謝するとともに、長期戦略に沿った資本構造の再構築を進めていく」とコメントしている。
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