1社に1台AIサーバ! 電源さえあれば設置できる液浸冷却ラック:チラー内蔵のオールインワン型(1/2 ページ)
Quantum Meshは「データセンターEXPO」に出展し、オールインワン型の液浸冷却ラック「KAMUI γ(カムイ ガンマ)」を紹介した。冷却に用いるチラーを本体に組み込んだ一体型モデルで、設置面積が1平方メートル未満と小型でありながら冷却効率は空冷ラックを上回る。オフィスや工場、倉庫などで1台から導入できる。
Quantum Meshは「Japan IT Week」内「データセンターEXPO」(2026年4月8〜10日、東京ビッグサイト)に出展し、オールインワン型の液浸冷却ラック「KAMUI γ(カムイ ガンマ)」を紹介した。冷却に用いるチラーを本体に組み込んだ一体型モデルで、設置面積が1m2未満と小型だ。オフィスや工場、倉庫などで1台から導入できる。
低消費電力を実現する液冷ラック
Quantum Meshは、2025年3月から液浸冷却システム「KAMUI」シリーズを提供している。サーバを直接冷却液(オイル)に浸して冷却し、温められた冷却液は水との熱交換で冷却するというもので、従来の空冷方式と比べて冷却に伴う消費電力を大きく抑えられることが特徴だ。
KAMUIシリーズの開発を担当したのは、Quantum Mesh 取締役で過去にさくらインターネットの社長を務めた笹田亮氏だ。笹田氏は液浸冷却ラックを開発した背景について「空冷では温度を下げすぎるとサーバに結露が発生し故障の原因となるので、下げられる温度に限界がある。では結露を防ぐために湿度を0%にすれば良いのかというと、今度は静電気が故障を引き起こす。どちらの問題もクリアできるのが現状では液浸冷却だ」と説明する。
これまでQuantum MeshはAIデータセンター向けに、小規模導入用の「KAMUI α(アルファ)」と大規模導入用の「KAMUI β(ベータ)」を発表してきた。これらは地下水を用いて冷却液を冷やすもので、データセンターの電力使用効率の指標であるPUE(Power Usage Effectiveness/1.0に近づくほど高効率)は1.03〜1.04程度と、一般的な空冷(1.7〜1.8程度)と比べて大幅に効率化できる。KAMUI αは、「CES 2026」(2026年1月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)でも紹介した。
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