ネクスティとダイキンがタイに合弁会社 空調用ソフト開発加速へ:車載ソフトのノウハウ生かす
ネクスティ エレクトロニクスのタイ現地法人と、ダイキン工業のタイ子会社が合弁会社「Daikin Toyota Tsusho Electronics (Thailand)」を設立した。複雑化と高度化が進む空調システム用ソフトウェア開発の加速を目指す。
ネクスティ エレクトロニクスは2026年5月20日、同社のタイ現地法人であるTOYOTA TSUSHO NEXTY ELECTRONICS(Thailand)(以下、NETH)が、ダイキン工業のタイ子会社Daikin Industries(Thailand)(以下、DIT)と、合弁会社を設立したと発表した。ネクスティ エレクトロニクスが持つ車載組み込みソフトウェアのノウハウを応用し、空調システム用ソフトウェアを開発する。
合弁会社はDaikin Toyota Tsusho Electronics (Thailand)で、設立日は2026年4月27日。出資比率はDITが51.0%、NETHが49.0%である。代表取締役社長は森本訓貴氏。
近年、空調システムにおけるソフトウェア開発は、AI機能を実現するためのクラウド連携やデータ活用などを背景に、複雑化が進んでいる。ネクスティ エレクトロニクス広報によれば「車載ソフトウェア並みに複雑性が上がっている」という。「さらに、タイではエアコンに求められる機能が地域ごとに大きく異なる。ニーズに応じてソフトウェアを高度化したくても、開発リソースが足りないのが現状だ」(同社広報)
NETHは、約20年にわたり車載組み込みソフトウェアの開発を手掛けている。ここで培ったノウハウは空調システム用ソフトウェア開発とも親和性が高く、NETHとDITの強みを融合し、より高度な開発体制の構築を目指すべく合弁会社設立に至った。
Daikin Toyota Tsusho Electronics (Thailand)は、まずはDIT向けの組み込みソフトウェアの開発から事業を開始する。将来的には、ASEAN各国をはじめとするダイキングループの空調開発拠点からの、ソフトウェア開発ニーズに対応できる体制を整えていく計画だ。
ネクスティ エレクトロニクス広報によれば、Daikin Toyota Tsusho Electronics (Thailand)は本格的な稼働すべく準備を進めているという。具体的な事業目標などは非公開とした。
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