「Wildcat Lake」で最新IPのAI PCを価格重視のユーザーにも、Intel:5年前のPCからの買い替えを意識(2/2 ページ)
インテルは、メインストリームAI PC向けプロセッサ「Intel Core Series 3」(開発コード:Wildcat Lake)についての説明会を実施した。フラグシップ製品「Intel Core Ultra Series 3」(開発コード:Panther Lake)と同世代の最新IPを採用しつつ、構成を絞ることで価格重視のユーザーにも訴求する。5年前のPCからの買い替え需要を意識し、性能向上や長時間駆動をアピールする。
5年サイクルでの買い替えに バッテリーもちも重視
太田氏は「Core Series 3は、最新IPのテクノロジーをお求めやすい形で市場に投入し、多くの人に享受してもらうことを命題に開発してきた」と語る。Core Series 3では、メインストリーム向けに価格を抑える工夫を行っている。
Core Ultra Series 3はCPU最大8コア+GPU最大4コア、CPU最大16コア+GPU最大4コア、CPU最大16コア+GPU最大12コアの3種類のパッケージ構成を用意していたが、Core Series 3はCPU最大6コア+GPU最大2コアの1種類のみだ。また、メモリはシングルチャネル対応とし、基板上のスペースやコストを節約した。
性能面では、5年ほど前のPCからの買い替え需要を意識している。5年前のPCと比べると、シングルスレッド性能が最大47%、マルチスレッド性能が最大41%、GPU AI性能が最大2.8倍向上するという。また、「Intel Core 7 150U」と比べると、クリエイティブ制作の生産性は最大2.1倍向上し、GPU AI性能は最大2.7倍高速化した。
さらに、バッテリーもちも重視した。太田氏は「設計当初から『終日使える』ということを意識した」と述べる。1対1のZoomミーティングであれば約9.6時間、Netflixのストリーミング再生であれば約18.5時間利用できるという。YouTubeの4K動画の再生においては、消費電力を64%低減できる。
Core Series 3はCopilot+ PCのハードウェア要件を満たさないものだが、Copilot+ PC向けはCore Ultra Series 3でカバーし、Core Series 3では手頃なAI PCの選択肢を提供する方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
TSMCが次世代ロードマップ公表 A13/A12を29年投入へ
TSMCは、次世代プロセスおよび先進パッケージング技術のロードマップを明らかにした。1.4nm世代の「A14」やその派生プロセス、2nm派生「N2U」に加え、フォトニクス技術や大規模集積を実現するパッケージング戦略を提示。AIデータセンター向けの性能向上と電力効率改善を狙う。
Intelがイーロン・マスク氏の「Terafab」プロジェクトに参画
Intelは、Elon Musk(イーロン・マスク)氏が主導する、米国テキサス州オースティンに半導体複合施設「TeraFab」を建設するプロジェクトに参画することを明かした。
Armが半導体の自社開発に参入、AIデータセンター向けCPU発表
Armは2026年3月24日(英国時間)、同社初の自社開発チップとなるAIデータセンター向けCPU「Arm AGI CPU」を発表した。エージェント型AIワークロードの増大に対応するために設計されたもので、MetaやOpenAIなどの顧客に供給する。
IntelとSambaNova、提携の行く末――「最もあり得るシナリオ」は?
Intelが、米SambaNova Systemsとの提携を発表した。買収から一転、出資/提携へと転換したこの取引は、両社にとって幸運だったのではないか。今回の提携の行く末を考えてみたい。
AI PCでクラウド×ローカルの「ハイブリッドAI」実現
Intelの日本法人であるインテルは2026年2月、最新AI PCを紹介するイベント「Intel Connection Japan 2026」を開催し、AI PC向けプロセッサやエンタープライズ向けAI製品の展開について紹介した。

