パワー半導体企業ランキング、日本勢は三菱電機ら5社がトップ20入り:中国勢も急伸、Yole調べ(1/2 ページ)
フランスの市場調査会社Yole Groupは、2025年のパワー半導体メーカー売上高ランキングトップ20を公表した。日本勢は4位の三菱電機を筆頭に、富士電機、東芝、ローム、ルネサス エレクトロニクスの5社がランクインした。中国メーカーも5社がトップ20入りを果たし、存在感を高めている。
フランスの市場調査会社Yole Group(以下、Yole)は、2025年のパワー半導体メーカー売上高ランキングトップ20を公表した。日本勢は4位の三菱電機を筆頭に、富士電機、東芝、ローム、ルネサス エレクトロニクスの5社がランクインした。中国メーカーも5社がトップ20入りを果たし、存在感を高めている。
市場は年平均7.1%で成長、31年には413億ドル規模に
Yoleが最新レポート「Status of the Power Electronics Industry 2026」の発行に合わせて、プレスリリースを公開した。
世界のパワーエレクトロニクス市場は、2025年から2031年にかけ年平均成長率(CAGR)7.1%で成長し、2031年には413億米ドル規模に達する見込みだという。電気自動車(EV)など電動モビリティや産業用モータードライブ、太陽光発電、蓄電システム(BESS)、AI関連を含むデータセンター向け電源、電気自動車EV向けDC急速充電器、鉄道、高電圧直流送電(HVDC)などの需要拡大が成長をけん引するとしている。なお、用途別では、自動車/モビリティ分野が最大の市場であり続けるとしている。
デバイス別では、シリコン(Si)デバイスは、成熟した技術基盤と低コスト、高い信頼性を背景に、今後も需要を維持する見通しだ。一方で、炭化ケイ素(SiC)パワーモジュールやSiCディスクリート、窒化ガリウム(GaN)デバイスも、高効率化やシステムの高電力密度化への需要を追い風に市場を拡大すると予測。SiCでは電動車(xEV)が引き続き最大の用途となる一方、GaNは民生機器向けが主力市場でありながら、AIデータセンター向け電源装置(PSU)など、高出力/高耐圧システムへの採用も拡大すると見ている。
ランキングトップ20の詳細は
ランキングトップ20を見ると、首位はInfineon Technologies(以下、Infineon)で、Si、SiC、GaNを幅広く展開する製品ポートフォリオを強みに、2位以下を大きく引き離す規模となっている。2位はonsemi、3位はSTMicroelectronics(以下、ST)だった。
日本勢は4位に三菱電機、5位に富士電機、6位に東芝が並んだほか、8位にローム、14位にルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)がランクインしている。
ランキングをデバイス別売り上げ構成で見ると、三菱電機や富士電機はSi IGBTの売り上げ比率が圧倒的だ。IGBT売り上げだけで比較すると、三菱電機はInfineonに次ぐ2位、富士電機は3位に位置していることが分かる。東芝はSi MOSFETでInfineon、onsemiに次ぐ3位となっていて、IGBTも一定の規模を展開している。ロームは日本勢の中でSiCの売り上げが最も大きく、SiC事業への積極投資を反映する結果となっている。
中国勢は9位にChina Resources Microelectronics、10位にSilan Microelectronics、11位に中国Wingtech Technology傘下のNexperia、13位にBYD、20位にCRRCがランクインしている。Yoleは中国メーカーは、世界最大規模の国内パワーデバイス市場の需要を背景に「SiCウエハーやディスクリートデバイス、EV向けパワーエレクトロニクス、産業用パワーモジュールで急速に市場シェアを拡大している」と説明している。
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