パワー半導体の「ワイヤー1本」も測定 光プローブ電流センサー:光ファイバーにセンサー搭載
シチズンファインデバイスは「TECHNO-FRONTIER」(2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展し、光プローブを用いた電流波形測定用電流センサー「OpECS(オペックス)」を展示した。センサー部は光ファイバーと磁性材料で構成され、電磁ノイズの影響を受けないためパワー半導体の正確な測定が可能だ。
シチズンファインデバイスは「TECHNO-FRONTIER」(2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展し、光プローブを用いた電流波形測定用電流センサー「OpECS(オペックス)」を展示した。
水晶デバイスの薄膜技術でファイバー先端にセンサー搭載
シチズンファインデバイスは、シチズンのグループ企業として水晶デバイスや時計部品、自動車部品などを手掛ける。2024年に同社が開発したOpECSは、光ファイバーの先端に磁性材料のセンサーヘッドを組み合わせた構造で、電流が流れる際に発生する磁界をファラデー回転を利用して測定し、電流に変換する。
パワー半導体の測定では、特有の高周波や大電流を正確に測定することが難しい、基板に実装されたものを直接測定できないなどの課題があった。OpECSのセンサーヘッドは電気部品を使っていないため、電磁ノイズの影響を受けず正確な測定が可能だという。
センサーヘッドは最細でφ0.45mmと小さく、基板実装されたパワー半導体のワイヤー1本1本の電流を測定することもできる。シチズンファインデバイス担当者は「水晶のタイミングデバイスは、水晶の両端に電極を取り付けて製造する。そこで培った薄膜技術や光学、脆性材料加工の技術を融合し、2024年当時で世界初の光プローブ電流センサーを開発した」と述べる。
測定したい対象との接触具合で測定値が変わったりと、使いこなすにはコツが必要だが、「電磁ノイズの影響を受けない極小ヘッドで、これまで測定したことがないポイントまで測定できるため、企業の研究チームや大学の論文執筆などでも活用されている」(シチズンファインデバイス担当者)とする。正確な測定を補助するアダプターも展開する。
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