TSMCが日本に期待するもの グローバル戦略での役割を日本法人社長に聞く:材料/装置メーカーとの連携から熊本工場まで(3/3 ページ)
AI需要の拡大を背景に、半導体市場は今後も成長が見込まれている。TSMCは、トランジスタの微細化に加え、先端パッケージングや光接続などの技術開発を加速している。こうした中、日本の設計、研究開発、生産拠点は、TSMCのグローバル戦略においてどのような役割を担うのか。TSMCジャパン 社長の小野寺誠氏に、AI時代の技術課題や日本企業との連携について聞いた。【修正あり】
日本企業との「強い結び付き」を成長につなげる
――日本企業は、TSMCのサプライチェーンや技術開発においてどのような役割を担っていますか。
小野寺氏 先端技術や次世代技術の開発から量産まで、日本の材料メーカーや装置メーカーは非常に強い。TSMCでは毎年サプライヤーを表彰しているが、そこにも多くの日本企業が選ばれている。材料メーカー、装置メーカーともに、長年にわたって強い関係を築いてきた。今後もその結び付きを維持し、一緒に成長していくことは間違いない。
2026年5月には、ソニーセミコンダクタソリューションズとの戦略的パートナーシップを発表した。両社の強みを組み合わせて、次世代イメージセンサー分野における技術と事業のさらなる進化を目指す。
――最後に、日本の半導体業界の関係者や技術者に向けてメッセージをお願いします。
小野寺氏 2027年で、TSMCが日本にオフィスを立ち上げてからちょうど30年になる。これまで長い付き合いが途切れることなく続き、日本の市場も順調に成長してきた。
TSMCは自社ブランドの製品を持っていない。すなわち、TSMCの売上高が伸びるということは、顧客のビジネスが伸びているということだ。そうした関係を、今後も長年にわたって続けていきたいと考えている。
AIがさらに普及し、フィジカルAIなどへ展開していく中で、日本の顧客が持つ強みや、日本市場の重要性はさらに高まっていくと思う。TSMCとしてもそれを支援し、Win-Winのビジネスを広げていきたい。
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