この記事は、2026年8月17日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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ろうそくからWeb3へ 技術とともに進化する青森ねぶた
先日、青森市で開催された「青森ねぶた祭」に行ってきました。祭りの様子は下記の編集後記でも紹介しましたが、ことしでねぶたの制作を終えるパナソニックねぶた会の「最終運行」に跳人(一般参加もできる踊り手)として参加できるなど、とても良い思い出になりました。
祭りの合間に、ねぶたの歴史や制作技術を紹介する博物館のような施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」にも足を運びました。そこで展示を見ながら感じたのが、長く続く伝統文化も、技術や道具の進化、社会の変化に合わせて、その姿を少しずつ変えてきたのだということです。
例えば、かつてねぶたの内部を照らしていたのはろうそくでした。木や竹などで作った骨組みに紙を貼ったねぶたの中で火を使うため、引火してしまうことも珍しくなかったそうです。
その後、光源として白熱電球が使われるようになります。ワ・ラッセの展示によると、ろうそくに比べて燃える危険が小さくなったことで、それまで火が燃え移ることを避けるために難しかった小さなパーツも作れるようになり、ねぶたの表現の幅が広がったといいます。骨組みも竹から針金へと移行し、細かな曲線などを表現しやすくなりました。現在のねぶたに見られる、人物の筋肉や衣服の動きまで感じられるような複雑な造形も、こうした制作技術や道具の進化とともに発展してきたのでしょう。
現在は光源にはLEDが使われています。LEDは白熱電球に比べて発熱が少なく、ねぶたを傷めにくいほか、振動にも強いという利点があります。昼白色や電球色などを部位によって使い分けることで、光の色味を生かした表現も可能です。私が今回運行に参加したパナソニックねぶた会は2010年からパナソニック製のLED電球を取り入れ、2012年には光源を全てLEDにしたそうです。LED電球のラインアップが充実したことで、ねぶたの細部にも対応できるようになったといいます。
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