「試用期間」のヒューマノイドも TE掛川工場の取り組み:自動化やデータ分析で生産性向上(1/2 ページ)
TE Connectivity Japanは、主に自動車向けコネクターを生産する掛川工場(静岡県掛川市)を報道陣に公開した。同工場では、プレス、めっき、成形、組み立てまでを一貫して手掛けるほか、自動化や製造データの活用を進め、品質と生産性の向上に取り組んでいる。現在は、人と同じような動きが可能なヒューマノイドロボットも試験的に導入している。同工場の様子と、ものづくりを支える取り組みを紹介する。
TE Connectivity Japan(以下、TE)は2026年8月26日、主に自動車向けコネクターを生産する掛川工場(静岡県掛川市)を報道機関向けに公開した。
自動車では電動化や電子化が進み、搭載される電子機器やセンサーなどが増加している。それらに電力や信号、データを伝えるコネクターにも、小型化や高信頼性などさまざまな要求が求められる。一方で、自動車メーカーからは製品開発期間の短縮やコスト削減への要求も強まっているという。TEは掛川工場で、自動化や製造データの活用などによる生産性向上を進めている。
プレスから組み立てまで一貫生産
TEの日本での事業は1957年、日本エーエムピーの設立から始まった。1969年には静岡第一工場が操業を開始。1992年には静岡第二工場も操業を開始した。2003年には自動車事業部の専用工場化を進めるなど、静岡県内で長年にわたって車載向けを中心とした生産のノウハウを蓄積してきた。
現在の掛川工場で行っている製造工程は当時、静岡第一/第二の2工場に分かれていた。TEは品質や生産効率のさらなる向上に加え、将来にわたって事業を継続できる生産体制を構築するために、これらの主要工程を1カ所に集約することを決定。2013年に現在の掛川工場が完成した。
掛川工場の敷地面積は6万5138m2、建物面積は1万8817m2で、このうち生産エリアは1万20002。従業員数は約650人だ。
同工場の特徴の1つが、コネクターを構成する部品のプレスからめっき、樹脂成形、組み立てまでを一貫して手掛けていることだ。
プレス工程では金属材料から端子などを加工し、めっき工程では接続性能や信頼性に関わる表面処理を施す。成形工程ではコネクターのハウジングなどの樹脂部品を製造し、最終的にそれらを組み合わせて製品を完成させる。掛川工場ではコネクターを構成する全ての部品を製造できる体制を構築している。
生産するのは基本的に車載用コネクターで、パワートレインやステアリング、車体制御/空調、走行安全装置など幅広い用途に向けた製品を手掛ける。電気自動車(EV)向けの高電圧コネクターも生産しているという。
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