中国勢の速さにどう追い付く TEが語る自動車開発の今後:TE Connectivity Japan 代表取締役社長 川上清康氏(1/2 ページ)
自動車業界は現在、電動化やソフトウェア定義車両(SDV)への移行、中国メーカーの台頭など、大きな変化の中にある。こうした中、自動車メーカーから部品サプライヤーには、コスト低減だけでなく開発期間の短縮も強く求められている。TE Connectivity Japanは、日本の自動車市場をどう見て、変化にどう対応するのか。代表取締役社長 職務執行者の川上清康氏に聞いた。
TE Connectivity(TE)は、コネクターをはじめ、センサーやリレーなど、電力や信号、データをつなぐ製品を幅広い産業に提供する。日本では1957年から事業を展開していて、自動車向けも主要事業の1つだ。
自動車業界では、電動化やソフトウェア定義車両(SDV)への移行が進む一方、中国メーカーが短期間で新モデルを投入するなど、開発スピードを巡る競争も激しくなっている。TE Connectivity Japan(TE Japan) 代表取締役社長 職務執行者の川上清康氏に、自動車市場の変化や日本メーカーが抱える課題について聞いた。
なお、TE Japan 掛川工場での生産性向上に向けた取り組みについては、下記の記事で紹介している。
日本メーカーの強みは「作り込み」、開発スピードが課題
――現在の自動車業界をどう見ていますか。
川上氏 中国をはじめとする新興メーカーがものすごいスピードで新しい製品を開発している状況だ。電気自動車(EV)についても、中国に行くと空港を出た瞬間から非常に多い。中国にはそうした先行技術が多く、個人的な感覚だが、日本は5〜10年遅れているように感じている。日本の自動車メーカーからサプライヤーに対しては、コスト削減と納期短縮についてさまざまな要請がある。TEも、納期や開発期間を短縮してほしいという要求を受け取っている。
――日本メーカーと新興メーカーでは、開発の進め方にどのような違いがありますか。
川上氏 日本メーカーは、材料の選定や、品質をどう作り込むか、なぜこの形状にするのかといった部分まで、サプライヤーと一緒になって立ち上げるので、開発期間がそれなりにかかる。一方、新興メーカーは既存の技術や設計を活用しながら開発を進めている。そうした違いは大きいと思う。
日本の顧客からは「早く立ち上げられる製品はあるか」という問い合わせをもらっている。顧客自身もスピードを課題だと認識しているのではないか。
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