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ソニー「複数シナリオを想定」、SamsungのApple向けCIS参入報道の中:TSMCとの協業「勝ち抜くための座組」

ソニーグループ(以下、ソニーG)は2026年11月5日に開催した2026年度第2四半期の決算説明会で、主要顧客向けCMOSイメージセンサー(CIS)の独占供給体制が変わる可能性について問われ、複数のシナリオを想定して生産能力などを計画していく方針を示した。同社の執行役 最高財務責任者(CFO)を務める陶琳氏は、顧客の調達戦略について直接的な言及を避けつつ、一般論として複数社調達を想定する必要があるとの認識を示した。

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 ソニーグループ(以下、ソニーG)は2026年11月5日に開催した2026年度第2四半期の決算説明会で、主要顧客向けCMOSイメージセンサー(CIS)の独占供給体制が変わる可能性について問われ、複数のシナリオを想定して生産能力などを計画していく方針を示した。同社の執行役 最高財務責任者(CFO)を務める陶琳氏は、顧客の調達戦略について直接的な言及を避けつつ、一般論として複数社調達を想定する必要があるとの認識を示した。

「複数社調達は通常の商慣行」、生産能力を計画

 決算説明会では「2028年3月期から、主要顧客向けイメージセンサーのシェアが100%ではなくなるとの見方があるが、当該顧客とのコミュニケーションを踏まえ、どのようなシナリオを想定しているか」との質問があった。

 これに対し陶氏は「顧客の調達戦略について、われわれがコメントする立場ではない」とした上で、「われわれとしてはいくつかのシナリオを想定しなければならない」と説明。「詳細は申し上げられないが、一般論として、顧客が複数社から調達すること自体は通常の商慣行として想定しなければならない。それに合わせて、当社もあり得るシナリオを想定して生産能力などを計画していく」と述べた。

 また、競争環境が厳しくなる中で、技術面とコスト面での競争力を維持することが重要だと強調。「われわれがコントロールできることは、技術的な優位性とコスト優位性を維持していくことだ」とし、こうした状況を想定して2027年度以降の事業計画を準備する方針を示した。

 Apple向けCISでは、Samsungの新規参入が注目されている。Appleは2025年8月、米国での製造強化策「American Manufacturing Program」の一環として、Samsungと米テキサス州オースティンの工場で新たな半導体製造技術を導入すると発表した。複数の海外メディアや調査会社は、この取り組みにApple向けCISの製造が含まれると報じている。

TSMCとの協業は「競争に勝ち抜くための座組」

 ソニーGの執行役員 経営企画管理担当である堀井直也氏も、競争環境の変化に迅速に対応する重要性を強調。「スピードが非常に重要だ。事業体制をいかに環境の変化に早く合わせていくかに注力し、2027年度以降の事業運営を進めていきたい」と述べた。

ソニーGの執行役員 経営企画管理担当である堀井直也氏 出所:ソニーグループ
ソニーGの執行役員 経営企画管理担当である堀井直也氏 出所:ソニーグループ

 さらに、ソニーが進めるTSMCとの協業についても言及。「競争が厳しくなっていく環境の中で、しっかりと勝ち抜いていくための座組」と位置付け、「技術とコストの両面からしっかりと取り組み、最終的には市場で勝ち残っていくことを目指す」と説明した。

 ソニーはCIS市場で世界首位の地位を維持していて、市場調査会社Yole Groupの調査によると、2025年の金額ベースの世界シェアは約50%に達した。一方、SamsungがApple向けCISの供給を開始すれば、長年続いてきたソニーの独占的な供給体制が変わる可能性がある。

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