急成長する中国のLED産業、2020年には1000億米ドル規模に:ビジネスニュース
中国のLED産業は、政府が需要/供給の両面を支援することにより急成長を遂げている。SEMIの予測によると、2020年には1000億米ドルを超える規模にまで発展するという。
半導体関連の業界団体であるSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は2011年8月、主に中国のLED産業についてまとめた最新の調査報告を発表した。
SEMIは報告書の中で、「中国政府はLED産業について需要と供給の両面を支援している。中国におけるLED産業は、2010年の約100億米ドルから、2020年には1000億米ドルを上回る世界規模の産業に成長すると予想される」と述べている。
今回発表した報告書は、中国のLEDメーカーの設備投資額やファブの生産能力、売上高ランキングのほか、同国のファブプロジェクトに対する助成金、サファイアウエハーメーカーの状況などについても伝えている。
SEMIは、「中国ではLED製造への投資が急激に増加している。2012年には、GaN(窒化ガリウム)系エピタキシャルウエハーの生産能力は2010年比で300%に成長し、1カ月当たりのウエハー製造枚数は128万2000枚(2インチ換算)に達すると予想される」と述べている。また、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置の導入については、「2010年はMOCVD装置の累計台数が323台だったが、2012年末には1000台を上回る」と予測している。
また、中国はこの成長に乗じて、新たに10件のサファイア基板の開発プロジェクトを実施すると発表した。現在のサファイア基板市場は、中国以外のメーカーがシェアを占めている。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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