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SD映像だって4K2Kで楽しめる、スケール変換ICがお目見え2012 International CES

ラスベガスで開催中のCESでは、複数の家電メーカーが超高精細の映像フォーマット「4K2K」に対応したテレビを出展している。4K2Kテレビの本格的な市場投入を見越して、半導体ベンダーのAnalog DevicesはスケーラICを披露した。

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 アナログ半導体とDSPの大手ベンダーであるAnalog Devices(アナログ・デバイセズ)は、米国ネバダ州ラスベガスで開催中の消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「2012 International CES」(2012年1月10〜13日)で、Blu-rayプレーヤなどから出力される映像信号を4K2Kの映像信号に変換するスケーラIC(アップコンバータIC)を紹介した(図1)。

 4K2Kは画素が4096×2160に並んだ超高精細の映像フォーマットで、画素数は約885万画素と多く、フルHD(1920×1080画素)映像の4倍を超える。

図1 スケーラICを搭載したデモボード
図1 スケーラICを搭載したデモボード 赤枠で囲んだものがスケーラIC。Blu-rayプレーヤから出力される1080pの映像信号を、HDMIケーブルを介してボードに入力し、それをスケーラICで4K2Kの映像信号に変換してから、HDMIケーブル経由でテレビに出力している。なお今回のデモでは、4K2K変換後のテレビ出力映像は撮影が禁止されていた。

 このデモでは、変換元の映像に1080pのHD(高品位)信号を用いていたが、「480iのSD(標準品位)信号でも、4K2Kの映像信号に変換できる」(同社)という。

 同社従来のスケーラICは、480iや720iの映像信号を1080iの映像信号に変換するものだった。ただし同社によると、「そもそもこれまでは4K2Kの映像信号を扱うということ自体が、まず無かった」という。「今後4K2Kテレビが市場に本格的に投入されるようになれば、例えばBlu-rayプレーヤが出力する1080pの信号を、4K2Kにグレードアップするといった必要性が出てくる」(同社)。そうした需要を見越して、同社は現在、4K2K対応のスケーラICの量産体制を整えている最中だ。

 今回出品したスケーラICは、ホームシアターシステム向けの機器などが主な用途になるという。型名は現時点では非公表。既にサンプル出荷を開始しており、2012年中には量産対応が可能になる見込みである。

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