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PlayBookの値下げが止まらない、Kindle Fireとの激しい競争でビジネスニュース

RIMはPlayBookの在庫を一掃しようとしている。それに伴い、同タブレット端末の価格は下がる一方である。

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 Research In Motion(RIM)のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」の値下げが止まらない。競合品であり、見た目もそっくりの「Kindle Fire」との激しい販売競争を受けて、同社がPlayBookの在庫を一掃しようとしているためだ。

 PlayBookは、容量が最も少ないモデル(16Gバイト)が2011年4月に価格499米ドルで販売されて以降、価格の下落が続いている。RIMは、2011年第2四半期に50万台のPlayBookを出荷した。その後、出荷台数は同年第3四半期には20万台、第4四半期には15万台と減少しており、これに伴い販売価格も下がっている。

 RIMは2011年12月、PlayBookの在庫の評価を見直すために4億8500万米ドルを計上することを明らかにした。

 RIMはホリデーシーズンの直前に、16Gバイト版のPlayBookを199米ドルに引き下げたが、まるで双子のようなKindle Fireとの厳しい競争から逃れるには至らなかった。

 実際のところ、Kindle FireとPlayBookは、単に外観が似ているだけでなく、両方とも台湾のQuanta Computerが製造している。競合品と同じ製造業者を使ってでも、AmazonはKindle Fireの発売をホリデーシーズンに間に合わせたかったようだ。さらに、生産を急ピッチで進めるため、比較的安価で性能の低いプロセッサを採用するなど、何らかの形で妥協したとも伝えられている。

 Kindle Fireの売れ行きが、Barnes & Nobleの電子書籍リーダー「Nook Color」を圧倒していることを考えると、AmazonとQuantaの組み合わせはうまくいっているようだ。

 Amazonは、「ハードウェアの開発や設計を手掛ける子会社のLab 126では、Kindle Fireを短期間で製造できない」と判断したため、既にPlayBookのハードウェア基板を手にしていたQuantaに製造を委託することにした。

 Kindle Fireの小売価格は、PlayBookの割引後の価格とほぼ同じだが、Amazonには小売業として培った強固なビジネスモデルがある。つまり、RIMには到底まねできない、原価以下での販売が可能なのだ。

 米国の市場調査会社であるIHS iSuppliのリポートによると、PlayBookの部品コストは271米ドルだという。また、RIMはいまだに179万台のPlayBookの在庫を抱えているとうわさされている。

 2012年1月、RIMはPlayBookの在庫を全て売り切ろうと、16Gバイト版、32Gバイト版、64Gバイト版の販売価格を全て299米ドルにするという奇抜な販売戦略を実施したが、それが失敗したと分かると再び価格を見直した。

 現時点では、BlackBerryのオンライストアで16Gバイト版が199米ドル、32Gバイト版が249米ドル、64Gバイト版が299米ドルでそれぞれ販売されている。

 なお、RIM待望の「PlayBook 2.0」は、2012年2月下旬に発売される予定である。PlayBook 2.0は、Android端末用アプリに対応するようソフトウェアをアップデートしている。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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