Android 4.0搭載タブレット、ベースバンドチップにもMIPSアーキテクチャを採用:ビジネスニュース
MIPSとIngenicが2011年に発表したAndroid 4.0搭載タブレット端末には、MIPSベースのアプリケーションプロセッサが搭載されている。同タブレットには、同じくMIPSアーキテクチャのベースバンドチップが採用されることになったという。
Altair Semiconductor、MIPS Technologies、Ingenic Semiconductorの3社は2012年2月22日、Altair製のMIPSベースのチップセット「FourGee LTE」を、Android 4.0(コードネーム「Ice Cream Sandwich」)を搭載したタブレット端末に採用すると発表した。同タブレット端末は、MIPSのプロセッサコアをベースにしたIngenic製SoC(System on Chip)を搭載したものである(関連ニュース)。
Altairは、低消費電力、小型、高性能を特徴とする、LTE(Long Term Evolution)対応のチップセットの開発を手掛けている。また、中国を拠点とするIngenicは、モバイルマルチメディアアプリケーション向けにCPUを提供している。両社の製品は、MIPSアーキテクチャを採用している。AltairとIngenicのプロセッサを組み合わせて開発された新型タブレットは、ベースバンドチップとアプリケーションチップの両方にMIPSアーキテクチャを採用した製品となる。
MIPSとAltairは、スペインのバルセロナで開催されている「Mobile World Congress 2012」(2012年2月27日〜3月1日)にて、この新しいタブレット端末のデモを披露する予定だ。MIPSとAltairは、同タブレット端末のサンプル出荷を2012年第2四半期に、量産を2012年後半に開始できると見込んでいる。
Altairの共同創設者で、マーケティングおよび事業開発部門のバイスプレジデントを務めるEran Eshed氏は、「USBドングルやポータブルホットスポット、スマートフォンなど、当社のLTEチップセットを搭載する製品が増えている。今回、ここにAndroidタブレットが加わることは非常に喜ばしい。当社とIngenic、MIPSは、“低消費電力、低総所有コスト(TCO:Total Cost of Ownership)、かつ高性能な製品を提供する”というビジョンを共有している。われわれ3社の密接な協力関係は、業界の発展に貢献するだろう」と語った。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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