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iPhone 5の販売低迷で、Appleが部品発注数量を削減ビジネスニュース 業界動向

Wall Street Journalは2013年1月14日、AppleがiPhone 5用の部品発注数量を削減したと報じた。同製品に対する需要が当初の予測を下回ったためだとみられる。Samsungら競合各社のAndroid端末に押された結果、このような状況に陥ったようだ。

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 米Wall Street Journal紙は2013年1月14日、Appleが「iPhone 5」用の部品発注数量を削減したと報じた。同製品に対する需要が当初の予測を下回ったためだとみられる。

 Wall Street Journalは、事情に詳しい匿名筋から得た情報として、AppleがiPhone 5用のディスプレイの発注数量を当初予定の約半分に削減したと報じている。また、ディスプレイ以外の部品についても、同様に発注数量を削減しているという。

 Appleは、2007年に初代のiPhoneを発表して以来、スマートフォン市場で圧倒的に優位な位置にいた。しかし、ここ数カ月は、韓国Samsung Electronicsをはじめ、Android搭載スマートフォンを手掛ける競合他社に押されている状況にある。Android端末は、iPhoneと比べて低価格であることに加え、iPhoneにはない魅力的な要素も備えているからだ。

 当初、iPhoneは、その発売と同時にスマートフォンの概念を再定義する存在となった。現在でも、多くのユーザーがiPhoneをステータスシンボルとして位置付けている。しかし、Android端末は、iPhoneが備えるその“神秘的な存在感”を崩すことに成功した。中でもSamsungは、さまざまな製品ラインアップを取りそろえたことで、2012年第3四半期に、スマートフォンの出荷数量でAppleの約2倍の実績を上げている(関連記事:2012年Q2のスマホ販売数、SamsungがAppleを抑えて首位に)。

 Appleは2012年9月、第6世代のiPhoneとしてiPhone 5を発表した。しかし、その結果は多くの業界観測筋を落胆させるものとなった。前機種と比べて性能の向上はわずかにとどまり、これまで多くの人々がAppleの新製品に期待してきたような画期的な機能もみられなかった。

 Wall Street Journalの報道を受けてか、Appleの株価は2013年1月14日に3%以上落ち込み、終値501.75米ドルで取引を終えた*1)

*1)15日には485米ドルまで落ち込んだが、その後16日には506米ドルに回復している。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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