ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(前編):フォトギャラリー(4/5 ページ)
最近は赤字や経営難ばかりが取り沙汰されているソニー。オーディオや映像、ゲームなどの分野で数々の大ヒット製品を生み出してきた輝かしい歴史は、忘れ去られているようにすら感じる。だが同社の製品ポートフォリオを詳しく調べてみれば、市場をけん引してきた名機や一流技術の存在に、あらためて気づくはずだ。
ソニーは、Philipsと共同でCDを開発したが、デジタルオーディオに関しては自社で開発を手掛けている。
米国の市場調査会社であるEnvisioneering Groupでディレクタを務めるRichard Doherty氏は、「電話機やタブレット端末のスピーカーから、ヘッドフォン、サウンドバー、スピーカー、ホームシアターシステム(HTIB:Home Theater in a Box)、劇場向けサウンドシステムに至るあらゆるデジタルオーディオ機器において、ソニーのオーディオ技術は突出している。その良い例が、『ドルビーデジタル5.1サラウンドサウンド』のマイクを内蔵したHDビデオカメラだ。ドルビー5.1サラウンドサウンドで録音した周囲の音声を、ホームシアターサラウンドサウンドシステムで正確に再現することができる」と述べている。
Doherty氏は、ソニーのデジタルオーディオ技術が卓越していることを示すもう1つの例として、フィードバック方式のデジタルノイズキャンセリング機能を搭載した「MDR-NC500D」などのヘッドフォンを挙げている。MDR-NC500Dは、飛行機内の騒音、電車やバス車内の騒音、雑踏といったモードがあり、周囲の環境に合わせてノイズキャンセリングのモードを自動的に選択するようになっている。
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