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小型タブレットの勢いが止まらない、アナリストが市場予測を引き上げビジネスニュース 業界動向

低価格の小型タブレット市場が好調だ。今後3年間は、年平均成長率11%で伸び続けるという。だが、小型タブレットの普及は電子書籍リーダー端末の大きな脅威になっている。

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 米国の市場調査会社であるInternational Data Corp.(IDC)は、低価格の小型タブレット端末の急増が見込めるとして、タブレット市場予測を上方修正した。

 IDCは、2013年のタブレットの世界出荷台数を、当初の見込みである1億7240万台から約1億9090万台に引き上げた。タブレットの出荷台数は、2013年から2016年にかけて年平均11%で増加し、2017年末には3億5000万台以上に達する見込みだという。

 IDCのタブレット端末追跡リポート部門でリサーチアナリストを務めるJitesh Ubrani氏は、報道発表資料の中で、「2013年第1四半期中に出荷されたタブレットの2台に1台は、画面サイズが8インチ以下の製品だ。出荷台数の点でも、2013年以降は小型タブレットが伸びるとみられる。消費者は、日常生活で持ち歩くには、大型のタブレットよりも小型のタブレットの方が適していると既に認識しており、ベンダーは小型タブレット分野での競合に向けて素早く行動している」と述べた。

 Androidベースのタブレットは、2012年に市場シェアを大幅に拡大した。IDCは、こうした傾向が2013年も続くとみている。同社は、2013年にAndroidベースのタブレットが、IDCの当初の予想である42%を上回る49%のシェアを獲得すると予測している。

 Androidタブレットの市場シェアの拡大は、Appleからシェアを奪う形で成り立つという。2013年における「iPad」の市場シェアは、2012年の51%から46%に減少すると予想されている。

 IDCは、「長期的には、Windowsベースのタブレットが、iOS/Androidタブレットの市場シェアをいくらか奪うことになるだろう」と予測する。IDCによれば、Microsoftの最新OS「Windows 8」の市場シェアは2012年は1%だったが、2017年には7%に増加する見込みだという。一方、2017年までの「Windows RT」の市場シェアは3%以下にとどまるとみている。

 IDCでタブレット部門のリサーチディレクタを務めるTom Mainelli氏は、「Windows 8とWindows RTという2種類のOSを売り出すというMicrosoftの決断は、今のところ市場では残念な結果をもたらしている。消費者はWindows RTの価値提案を受け入れていない。長期的には、Microsoftとそのパートナー企業はWindows 8の強化に集中した方がいい。そうすれば、将来、タブレット市場でより大きなシェアを得ることにつながる」と述べた。

 IDCは、タブレット市場の予測を上方修正する一方で、電子書籍リーダー端末市場の予測は下方修正している。同社は、電子書籍リーダーの出荷台数は2011年の2640万台でピークを迎えたと確信しているという。IDCは、電子書籍リーダー端末市場は、2013年と2014年にやや成長し、2015年以降は縮小の一途とたどると予測する。

 低価格の小型タブレットの普及は、電子書籍リーダー端末にとっては、確実に脅威になっているようだ。


タブレット端末のOS別シェアと、年平均成長率(クリックで拡大) 出典:IDC

【翻訳:山内幸代、編集:EE Times Japan】

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